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社会

2020年1月24日

新型コロナウイルス、シンガポール初の発症者を確認

 保健省は23日夜に開いた緊急記者会見で、国内初の新型コロナウイルスによる肺炎の発症者を確認したと発表した。
 
 発症者はウイルス発生源である中国湖北省武漢の住民(男性、66)でほかの9人とともに20日、入国し、シャングリラのラサ・セントーサ・リゾート・アンド・スパに宿泊していた。
 
 この男性とは別のグループでシンガポールに入国した中国人女性(53)も予備診断で新型コロナウイルスに陽性反応を示しており、確認作業が行われている。息子(37)も感染の疑いがあるため、病院に収容された。
 
 シンガポールでこれまでに感染が疑われた人は28人で、感染していないことが判明したのは7人。保健省のリー伝染病部長は、ウイルス拡散を封じ込めるため、あらゆる措置を講じると表明した。しかし中国では多数の発症がみられており、春節休暇で多数の中国人がシンガポールに入国することから、発症者数は増加する見通しだという。
 
 政府が設置した特別作業班は23日、初会合を開き、国境での対策強化を決定した。チャンギ国際空港でのサーモカメラによる監視に加え、クルーズセンターおよびマレーシアとの国境でも監視を強める。
 
 ガン・キムヨン保健相は住民に対し、感染抑止のため、自己を守る行動と、社会的に責任ある振る舞いを求めた。

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