シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP高速道のPLUS、来月に通行料引き下げ

社会

2020年1月23日

高速道のPLUS、来月に通行料引き下げ

 高速道路運営のPLUSマレーシアは、2月1日から通行料金を18%引き下げるため、政府と諸条件の最終確認を進めていると発表した。ザ・エッジ・マーケッツなどが1月20日付で伝えた。
 
 同社はマレー半島を縦断する南北高速道や新クランバレー高速道、南北高速セントラルリンク(ELITE)、マレーシア・シンガポール・セカンドリンク、東海岸高速第2区間などを運営。首相府はこれらの通行料金を最短で来月1日から18%引き下げる方針を決定した。代わりにPLUSが持つ事業権の期限を2038年から58年に延長。政府は料金引き下げによる収入減を補てんせず、PLUSにイスラム債の発行を認めるとした。
 
 首相府はまた、政府がPLUSの株式売却を行わず、政府系ファンドのカザナ・ナショナルが51%、従業員積立基金制度(EPF)が49%を保有する現在のPLUSの株主構成を今後も維持するとした。こうした条件のもと、PLUSが58年まで通行料金を引き上げないことを約束させる。
 
 政府は料金引き下げによるPLUSの収入減を負担しないことで、58年までに420億リンギ(約1兆1,395億円)を節約できると試算。節約分を国民に費やすことができるほか、通行料金の引き下げが国内経済にプラスの影響を与えるとみている。
 
 PLUSのモハマド・ナシル・アブ・ラティフ会長は20日、同社のイスラム債ホルダーも含めて詳細を把握する必要があり、政府にこれを確認していると述べた。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP高速道のPLUS、来月に通行料引き下げ