シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP政府の総力を挙げて新型肺炎に対処、マスクはサージカルタイプを

社会

2020年1月23日

政府の総力を挙げて新型肺炎に対処、マスクはサージカルタイプを

 新型コロナウイルスによる肺炎が中国当局の当初発表以上に広まっていることが判明し、感染者がシンガポールに入国する可能性が大いに高まったことから、政府は複数の省の職員で構成する特別作業班を設置した。あらゆる面で予防措置を講じ、また発症者に備える。
 
 湖北省武漢の海鮮市場を発生源とする同ウイルスはヒトからヒトへの感染が確認されており、中国全土で少なくとも540人が発症し、17人が死亡した。発症者は、台湾、日本、マカオ、タイ、ベトナム、米国でも確認された。
 
 ガン・キムヨン保健相は22日の会見で「あらゆる防疫措置を講じるが、早晩、感染の可能性のある者の入国は不可避だ。効果的に対処できる態勢を整える」と語った。
 
 学校、保育園・幼稚園、学童保育施設、職場に、児童、学生、社員を感染から守るための措置を求める。
 
 薬局ではマスクが飛ぶように売れているが、保健省は米国の規格を満たしたN95マスクではなく、サージカルマスクの着用を推奨している。
 
 N95マスクは主に医療従事者向けで、着用者の呼吸器感染のリスクを低減するが、適切に着用すると呼吸が容易ではない。呼吸が楽に感じられる場合は着用が不適切だという。
 
 薬局ではマスクのほか、体温計、ビタミンC製品、消毒液の販売も増加している。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP政府の総力を挙げて新型肺炎に対処、マスクはサージカルタイプを