シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP持続可能な大手企業100社、シンガポールから3社がランク入り

経済

2020年1月22日

持続可能な大手企業100社、シンガポールから3社がランク入り

 世界で最も持続可能な大手上場企業100社のリストに、シンガポールから3社が入った。不動産開発大手のシティー・デベロップメンツ(CDL)が36位(昨年は25位)、政府系不動産開発のキャピタランドが63位(同33位)、通信最大手のシンガポール・テレコム(シングテル)が95位だった。シングテルは2018年に63位にランクされたが、19年は100位圏外だった。
 
 年商が10億米ドル超の、全世界の上場企業7,395社を対象に、二酸化炭素・廃棄物削減、クリーン収入、最高経営責任者(CEO)と一般社員の賃金差、取締役会における女性の割合を調べ、同じ産業部門の企業を比較した。クリーン収入は、環境・社会面にプラスとなる商品・サービスから得られる収入の割合。
 
 リストをまとめたのはカナダの雑誌コーポレート・ナイトで、世界経済フォーラムのダボスでの開催に合わせ発表した。
 
 CDLは不動産業者229社のうち1位、キャピタランドは2位の評価だった。アジアから100社リストに入ったのは18社で、中国の電気バスメーカーのBYD(比亜迪)が初めて含まれた。
 
 ランキング1位はデンマークの電力会社エルステッドで、電力の85%を再生可能エネルギーで生産している。
 
 100社の会社としての存続期間は平均83年と長い。2005年2月から19年12月末までの投資リターンは平均で年7.3%と、世界株価指数MSCI・ACWIの7%を上回った。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP持続可能な大手企業100社、シンガポールから3社がランク入り