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経済

2020年1月21日

テレノール、アシアタ株取得で政府系ファンドと交渉

 政府系ファンドのカザナ・ナショナルは、通信大手アシアタ・グループの一部持ち株をノルウェーの同業テレノールに売却する交渉に入った。
 
 関係者が匿名を条件に明かしたもので、交渉は初期段階。アシアタとテレノールのアジア部門は昨年5月、東南・南アジア最大級の通信キャリアになることを目指し、合併に向けた交渉を開始。同年9月に交渉は決裂したが、その後もテレノールはアシアタへの資本参加を目指している。ニュー・ストレーツ・タイムズが18日付で伝えた。
 
 アシアタはマレーシア最大の通信会社で、カザナが持ち分37%で筆頭株主。テレノールは少数株の取得でもなお、アジアでのプレゼンスを高められるとみられている。
 
 テレノールがアジアに進出したのは20年前。マレーシアのほか、タイ、バングラデシュ、パキスタン、ミャンマーでサービスを提供しており、グループ売上高の半分以上をアジアから得ている。一方、アシアタは海外でカンボジア、ネパール、スリランカ、インドネシアに進出。事業統合の複雑さから昨年の交渉は決裂したが、両社が事業統合すれば、9カ国で3億人の顧客を抱え、6カ国でシェア1位、2カ国で2位、1カ国で3位となる見通しだった。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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