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社会

2020年1月21日

センバワン温泉公園が開所、公園局が配慮ある行動を利用者に要請

 北部センバワンで整備された「センバワン温泉公園」が開所された。シンガポール本島で唯一、温泉の出る場所で、第2次大戦中には日本軍が接収し温泉施設として整備し利用していた。
 
 以前は行くのに不便なところにあったが、国立公園管理局が430万Sドル(約3億5,061万円)を投じ、敷地面積を広げ家族で楽しめる公園にした。
 
 螺旋階段状の、足湯を楽しめるプール、水辺などで構成しており、桶も用意されているため入場者は温泉卵を作ることができる。
 
 しかし螺旋プールに全身を浸す、家政婦に足を洗わせる、温泉を植物にかける、といった配慮を欠いた行為が一部の利用者にみられ、オンラインにその映像が掲載されたため、公園管理局は職員配置数を増やし、適切な利用法を促す掲示も増やした。
 
 公園管理局は衛生面からも、螺旋プールで全身を浸す、あるいは潜ることのないよう求めた。国立大学病院感染症局のラム医師によれば、アメーバのフォーラーネグレリアが鼻から侵入し、脳炎を引き起こす可能性がある。
 
 また身体をきれいにしていない状態で温泉に身体全体や傷のある部分を浸すと、熱耐性の菌が繁殖する恐れがある。温泉の中で繁殖することのできるのは大腸菌や腸球菌で、傷のあるほかの利用者に感染する恐れもあるという。

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