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社会

2020年1月21日

新型肺炎の感染拡大、シンガポールは水際対策を強化

 中国で新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が増え、発生地である武漢以外でも患者が確認されたことから、シンガポール当局はチャンギ国際空港での防疫体制を強化した。
 
 2003年の、広東省を起源とする重症な肺炎の集団発生である重症急性呼吸器症候群(サーズ)と似たコロナウイルスだ。武漢市当局は同ウイルスによる肺炎の発症者を新たに確認し、これで市内の発症者は198人になった。
 
 英国の大学「インペリアル・カレッジ・ロンドン」の感染症の専門家チームは、武漢とその周辺の人口、海外で確認された患者の数と武漢の国際空港から海外に旅行する人の数などから、感染者は1,723人に上ると推測している。
 
 チャンギ空港では武漢からの便で入国する旅行者のみサーモカメラを使って発熱していないかの体温検査を行っていたが、22日以降、中国の空港から入国する旅行者すべての体温をチェックする。
 
 武漢以外では、北京、上海、深センおよび韓国、日本で発症者が確認された。新型コロナウイルスは当初、人から人への感染はないとされたが、中国当局は医療従事者に感染があったことを20日認めており、人から人への感染が確認された。
 
 シンガポールでは52歳の男性で感染が疑われたが、陰性だった。44歳の女性に感染の疑いがあり、病院で検査が行われている。

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