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社会

2020年1月20日

ポンゴル・デジタル地区で起工式、リアルタイム情報を活用

 シンガポール北東部のポンゴルにおける「デジタル地区」の起工式が17日、行われた。ビジネス、住宅にデジタル技術を最大限取り入れた、緑にあふれた地域作りだ。
 
 住宅開発庁(HDB)による住宅団地ノースショア・レジデンス1と2の工事が進行中で、年末に竣工の予定。ビジネス団地はジュロン・タウン公社(JTC)が開発する。
 
 デジタル地区では、人工知能(AI)、サイバーセキュリティ―などのデジタル経済分野で2万8,000人の雇用創出が見込まれている。
 
 起工式に出席したテオ・チーヒアン上級相によると、ポンゴルは政府機関や企業が、新たな生活、就業、サービス提供の手法を実行するための試験場として機能する。生活の改善が眼目だ。
 
 デジタル地区運営のための基盤はソフトウエアプラットフォームの「オープン・デジタル・プラットフォーム」で、ロボットやモノのインターネット(IoT)を活用して、交通機関、電力・水消費、騒音、降雨などの情報を収集する。
 
 政府機関、企業、学生はこれらのリアルタイム情報を利用し、省エネ技術や持続可能な都市のためのソリューションを試験する。デジタル地区内のビルは一般的な商業ビルより30%エネルギー効率を高める。
 
 デジタル地区にはシンガポール工科大学(SIT)のキャンパスが設けられ、企業の研究開発部門やスタートアップが入居する。キャンパスとビジネスパーク間には高架歩道橋を整備する。

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