2020年1月17日
昨年の平均気温は28.4度、16年と同じで過去最高
シンガポール気象庁(MSS)によると、昨年のシンガポールの平均気温は摂氏28.4度と2016年と同じ過去最高だった。1981年から2010年にかけての長期平均より0.9度高かった。
最大の原因は地球温暖化とインド洋ダイポールモード(IOD)現象と考えられるという。インド洋熱帯域において初夏から晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる現象で、シンガポールと豪州を含むインド洋東部域に乾燥と高温をもたらした。
シンガポールにおける10年間の平均気温の過去最高は2009年から18年までの27.89度だったが、10年から19年の平均気温は27.94度で、最高を更新した。
世界的に気温は上昇しており、世界気象機関(WMO)は15日の声明で、昨年の世界の平均気温は記録を取り始めてから2番目に高く、豪州で起きている森林火災のような天気が原因の災害が増えると警鐘を鳴らした。
IODに南西モンスーンが重なり降雨も少なかった。この結果、インドネシアの森林火災が原因のヘイズもシンガポールに到達し、9月19日に最も深刻になった。
雨季の到来でヘイズも解消したが、雨をもたらす北東モンスーンも記録破りの激しさで、12月は9日から15日にかけ大量の降雨となった。このため気温も下がり、11日には22度を記録した。