シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP昨年の投資約定は152億Sドル、3.2万人の雇用を創出

経済

2020年1月17日

昨年の投資約定は152億Sドル、3.2万人の雇用を創出

 シンガポール経済開発庁(EDB)は16日、昨年の投資(認可ベース)は前年比39%増の152億Sドル(約1兆2,400億円)だったと発表した。すべて実施されると3万2,814人の雇用創出になるという。EDBの当初予想は80億~100億S(約6,500億~8,100億円)ドルだった。
 
 半導体、エネルギー、化学部門における大型投資が増加の主因。半導体の米マイクロンテクノロジーは10億ドル単位の追加投資を発表。工業ガスの独リンデは生産能力を4倍に高めるため19億Sドル(約1,500億円)の投資を約束した。これほどの海外での大型投資は初めて。
 
 創出される雇用のうち半分近くはデジタル経済関連。全体の60~70%は、専門職・部長級管理職・エグゼクティブ・技術者(PMET)向け。
 
 EDBのチュン・カイフォン次長は投資増の理由として、成長を続けるアジアの中心に位置すること、シンガポールの安定に対する信頼、シンガポール経済が提供する高度な能力を挙げた。
 
 今後も、外国企業にとりアジア域内進出の踏み台、デジタルソリューションを企業が開発するための中心地としてのシンガポールの地位を強化するという。
 
 昨年のビジネス支出(賃金、オフィス賃借料など事業運営費の合計)は90億Sドル(約7,365億円)で、EDB予想の50億~70億Sドル(約4,000億~5,700億円)を上回った。

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