シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP企業の支払い遅延が3期連続で増加、小売・サービス業で悪化

経済

2020年1月8日

企業の支払い遅延が3期連続で増加、小売・サービス業で悪化

 昨年第4四半期の企業の代金支払いで遅延率が上昇した。支払いの悪化は三・四半期連続。信用調査のシンガポール・クレジット・ビューロー(SCCB)によると、「支払い遅延」(期限内に支払われた額が代金の50%以下)の割合は前期より2.46ポイント高い39.75%になった。
 
 最も遅延率が上昇したのは小売業で、4.33ポイント高い38.8%だった。雑貨、自動車、家具・調度販売業者の支払い状況が悪化した。
 
 サービス業の遅延率は3.49ポイント高い39.91%で、消費者サービス、レクリエーション業で支払いが悪化した。
 
 建設業の支払い遅延率は49.42%で、2.52ポイントの上昇だった。
 
 代金の90%超が期限内に支払われた「即時支払い」の割合は46.23%で、2.58ポイント低下した。代金の50~90%が期限内に支払われた「一部支払い」の割合は14.02%で、0.11ポイントとわずかながら上昇した。
 
 支払い統計をまとめたD&Bシンガポールのオードリー・チア最高経営責任者は「一部支払い」が過去1年の最高に達したことについて「何とか代金の一部を支払い、信用を維持しようとの意思の表れ」と述べた。
 
 D&Bは160万件余りの支払い実績から統計をまとめた。

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