新聞出版のSPH、英国の学生寮を取得

 
英字紙、華字紙など報道関連の印刷媒体をほぼ支配するシンガポール・プレス・ホールディングス（SPH）は英国の学生用アパートを4億1,100万ポンド（約584億4900万円）で、スチューデント・キャッスル・インベストメンツ・ホールドコから取得した。ベッド数は2,383床で、これでSPHが所有・管理する学生寮のベッド数は7,726床になった。所在地は英国とドイツ。
 
今回購入した学生寮の所在地は、ケンブリッジ、オックスフォード、バス、ブライトン、ダーラム、エディンバラおよびヨークで、ベッドの84％はオックスフォード大学、ケンブリッジ大学など著名大学に近い。
オックスフォードとブライトンの学生寮は現在、建設中で、2020-21学業年度から利用可能になる。SPHは別に3,700万ポンドを建設費として建設業者に支払う。
 
既存学生寮の平均築年数は2.6年で、ほぼ100％の稼働率を維持してきた。予約システムなどスチューデント・キャッスルの運営プラットフォームもSPHに移管される。
 
英国では18歳の人口は2030年まで年平均2％の増加が予想されている。また英教育省は留学生数を30年までに60万人まで増やす計画で、学生寮の需要はこの先10年、堅調を維持する見通しだという。
SPHは出版部門を補うため不動産部門の拡大を図っている。