シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP数学的応用力でマレー人学生、初めてOECD水準以上に

社会

2019年12月23日

数学的応用力でマレー人学生、初めてOECD水準以上に

 経済協力開発機構(OECD)が実施した国際学習到達度調査(PISA)で、シンガポールのマレー人学生の数学的応用力がOECDの平均を上回った。マサゴス・ズルキフリ環境・水資源相(ムスリム担当大臣)がマレー人・ムスリム社会の発展に関する記者会見で明らかにした。
 
 PISAは3年に1回実施されており、2018年の前回試験ではシンガポールの学生は中国に次ぐ2位だった。シンガポール学生のうちマレー人は読解力、科学的応用力でOECD平均と同じだった。
 
 シンガポールのムスリム社会では、シンガポール・イスラム教委員会(Muis)、低所得層の子弟の学力向上を支援するメンダキ(Mendaki)を含む3組織が弱者に対する支援措置を実行している。
 
 このうち若者支援では、若者の悩みや事業拡大の希望など、あらゆるニーズに対応する「メンター(指導者)」ネットワーク(500人)を構築しており、これまでに100人余りの14歳~16歳の相談に応じ解決策を提示してきた。
 
 学業で優等の成績をとり奨学金の支給を受けた学生は10年前の7人に対し昨年は70人と10倍に増加した。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP数学的応用力でマレー人学生、初めてOECD水準以上に