シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP取締役に占める女性の比率は18.4%、MSCI調べ

社会

2019年12月20日

取締役に占める女性の比率は18.4%、MSCI調べ

 指数算出の米MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)は、世界株式指数のMSCI・ACWI構成銘柄の取締役会における女性の比率に関する統計を公表した。シンガポール企業では26社が含まれており、全取締役に占める女性の比率は18.4%で、昨年の13.7%から大幅に改善した。しかし全体の平均値(20%)には及ばなかった。
 
 ACWIは先進国および新興国の大型、中型株式2,765社で構成する指数。シンガポールの26社には3大銀行、シンガポール・テレコム、キャピタランドが含まれる。
 
 女性取締役が3人かそれ以上いる企業の割合はシンガポールが23.1%(世界平均は36.2%)。経営首脳ではシンガポールは突出しており、女性の最高経営責任者(CEO)がいる企業の割合はシンガポールが7.7%(同4.3%)、女性最高財務責任者(CFO)がいる企業の割合はシンガポールが30.8%(同12.5%)だった。全体で、取締役に占める女性の比率は昨年の17.9%から20%へ拡大した。
 
 シンガポールの取締役会多様性委員会が9月に発表した、上場企業時価上位100社の統計でも、女性取締役の比率は15.7%と同様の結果が出ている。取締役の総数は854人で、女性は134人。シンガポールは女性取締役の比率を20%に高めることを来年の目標としている。

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