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経済

2019年12月17日

新築民間住宅の販売戸数、11月は持ち直し

 都市再開発庁(URA)によると、11月の新築民間住宅販売戸数は1,147戸で、前年同月を4.5%下回ったものの、前月より23.2%多かった。
 
 成約が多かったのは郊外のコンドミニアムで、608戸が売れた。中心街の外縁部の住宅が351戸、中心部の住宅が188戸の成約だった。
 
 成約戸数最多はブアンコクMRT駅に隣接するコンドミニアムの「センカン・グランド・レジデンス(全680戸)」で、売り出した280戸のうち235戸の成約があった。価格の中央値は床面積1平方フィート当たり1,741Sドル(約14万円)。
 
 「ワン・ホーランド・ビレッジ・レジデンス」は126戸の売り出しのうち87戸が売れた。価格は同2,606Sドル(約21万円)と高め。
 
 11月以前に売り出された物件では、パーク・エスタが102戸、ジェードスケープが60戸、パーク・ボタニアが59戸の成約だった。
 
 これで、今年の新築住宅販売戸数は9,547戸になり、昨年通年の8,795戸を上回った。不動産仲介業オレンジティー・アンド・ティエによると、来年は中国からシンガポールの不動産市場への資金流入の増加が予想されるという。
 
 CBREによると、今年売り出された民間住宅の成約率は50%以下で、不動産開発業者は在庫一掃の必要性に迫られる見通しだ。

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