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経済

2019年12月17日

リターン最高のヘッジファンド、チョン氏が運営のバンダル・グローバル

 友人や家族から集めた資金2,400万米ドル(約26億円)を元手に資産運用を始めたチョン・チンイアイ氏のヘッジファンド「バンダ・グローバル・ファンド」が300%超のリターンという世界のヘッジファンドで今年最高の利益率をたたき出した。朝はボタニック・ガーデンでジョギングし、息子を学校に送ってから自宅のラップトップで先物取引を昼まで行い。その後は仮眠をとったりマッサージを受けたりという一日だ。米国市場に投資しているため深夜はラップトップに向かう。
 
 今年のリターン上位10本のヘッジファンドのうち2本がシンガポールのファンドで、ほかにもシンガポールを部分拠点にしているファンドがある。米国が拠点のファンドは4本。
 
 シンガポールで活動するヘッジファンドの今年の平均リターンは9.4%で、アジア全体の7.6%、欧州の6%を上回った。
 
 ヘッジファンド運営業者には通常、多数のポートフォリオマネジャーやアナリストのチームが在籍するが、チョン氏はモニターを1つ外付けしたラップトップのみで、自宅でブルームバーグ端末から提供される情報をエクセル上で分析するだけ。
 
 「目は2つしかない。見ることできるディスプレーの数は限られる。設備に金をかけると利益率に影響する」というのが彼の言い分だ。
 
 シンガポールのファンドでほかに優れた成績を上げたのはクオンツファンド(定量分析を基本として運用を行なうファンド)のクオンツエッジ・キャピタルで、63%のリターンを達成した。

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