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経済

2019年12月13日

廃棄物再利用のニューアッシュ、公共の場で試験利用

 シンガポール環境・水資源省は、焼却炉の底部灰(IBA)やごみ焼却灰溶融炉のスラグを主原料とするIBAから作った人工砂(ニューサンド)を、屋外の市民生活の場で試験利用する。
 
 シンガポールは下水を再利用した上水「ニューウオーター」を開発しており、これに続く、廃棄物を貴重な資源に再生する計画の一環だ。
 
 マサゴス・ズルキフリ大臣は25日の発表式で「ニューサンドで循環経済をさらに進める。ごみ埋立地であるセマカウ島の寿命を延ばすことができる」と語った。
 
 溶融スラグを原料とするニューサンドは「アワー・タンピネス・ハブ」の105メートルの実験歩道に使用しており、25日にはパン・ユナイテッドが3次元プリンターで製造したコンクリートベンチを公開した。エンバイロンメント・ビルの前には来年、24メートルの歩道を建設する。
 
 IBAを原料とするニューサンドは来年中頃、タナメラ・コースト・ロードの一部区間で試験利用する。試験には、イナショコ、レメックス・ミネラルズ・シンガポール、ゼロウエースト・アジアの3社が参加し、ごみ発電で発生したIBA3,000トンをニューサンドに加工する。

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