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経済

2019年12月12日

ホテル取引が過去10年の過去最高に、観光客も増加

 シンガポールにおけるホテル取引が今年は11月末の時点で57億Sドル(約4,563億円)に上っており、少なくとも過去10年で最高を更新した。前年同期の5倍という額だ。
 
 観光市場の活況が背景にある。第3四半期の外国人入国者は500万人と四半期ベースの最多で、年初からの入国者は1,580万人に達した。
 
 不動産仲介コリアーズのゴビンダ・シン鑑定担当取締役によると、香港の騒乱で旅客がシンガポールに流れた。世界最大の人工滝が目玉の商業施設「ジュエル・チャンギ・エアポート」の開業、ラッフルズホテルの営業再開、F1グランプリ開催も旅行客の増加に貢献した。
 
 最大のホテル取引はOUEコマーシャルREIT(不動産投資信託)とOUEホスピタリティー・トラストの合併に伴うマンダリン・オーチャード買収(12億Sドル/約960億円)。OUEグループはチャンギ空港のクラウン・プラザ・ホテルも4億8,600万Sドル(約389億円)で買収した。
 
 米系クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのクリスティン・リー調査部長も、ホテル業界は来年も活況が期待できるとしている。大規模イベントが複数開催されるからだ。

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