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経済

2019年10月25日

海上貨物のコンテナをホテルに、思いもよらない場所に設置

 
 海上貨物の輸送に用いるコンテナを改造しホテルの客室として利用するアイデアが、通産省が設けたパネルから革新的アイデアと認められ、公共資産の利用を許可された。
 
 アイデアを提出したのはマレーシア生まれのシンガポール永住者で起業家のシア・リアンチアン氏(55)。コニー島や、独立記念日軍事パレードが見下ろせるマリーナ・バラージなど、永続的なホテル建設地として適さない場所での設置を計画している。コンテナホテルの営業期間は2~3年を想定しており、営業終了後は別の場所に移す。最初のコンテナホテルは12月、スタートアップ向けJTC団地のローンチパッド@ワン・ノースで開業する。
 
 コンテナホテルでは24時間対応のホットラインを提供し、客はホテル運営者に要望を伝えることができる。部屋の広さは280平方フィート(約26平方メートル)で、最多4人が宿泊できる。トイレ、キッチン、食事スペース,テレビ、ソファー、寝室があり、ベッドはダブルより大きいクイーンサイズ。ルームサービスはない。利用料金は1泊150~200Sドル(約1万2,000~1万6,000円)。配管・電気工事に要する費用は1基当たり7万~11万Sドル(約558~877万円)。
 
 観光ビジネスに詳しい南洋理工大学のウォン・キンイン講師は、斬新なアイデアを好む若者に受けるとコメントした。
  
 シア氏はマレーシアとインドネシアでもコンテナホテルを展開する計画だ。

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