シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP第3四半期の就業者総数は増加、失業率はわずかながら上昇

経済

2019年10月25日

第3四半期の就業者総数は増加、失業率はわずかながら上昇

 
 シンガポール人材開発省が発表した第3四半期の雇用市場統計(速報値)によると、失業率は上昇し、解雇された労働者も前期、前年同期を上回った。しかし就業者総数は増加した。
 
 失業率(外国人労働者を含む)は2.3%で、前期の2.2%を上回った。国民だけの失業率は3.3%(前期は3.2%)、居住者(国民と永住者)の失業率は3.2%(同3.1%)だった。就業者総数は2万2,400人増加した。前期の6,200人、前年同期の1万6,700人を上回る数だ。
 
 製造業では就業者が前期より1,200人増えた。建設業では公共工事、民間事業の増加を背景に5,300人増加した。サービス業の就労者は1万6,100人の増加だった。解雇された労働者は2,900人で、前期の2,320人、前年同期の2,860人を上回った。サービス業の解雇が多くを占めた。
 
 ジョセフィーヌ・テオ人材開発相はフェイスブックへの投稿で「求職者に求人側が求める技術がない、あるいは職の内容が魅力に欠けるという雇用のミスマッチが拡大している」と書いた。
 
 DBS銀行のエコノミストによると、テクノロジー分野は好調、石油・ガス部門は引き続き経営に苦しんでおり、建設業は回復基調、製造業は底を打った、という産業部門ごとの違いを統計が示したという。

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