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経済

2019年8月26日

シンガポール技術職の求人、昨年は20%増加

 
 人材紹介サービス業者マイケル・ページの給与調査によると、昨年の技術職の求人は前年より20%増加した。特に電子商取引、デジタルマーケティング、データサイエンスの分野の人材が求められているという。
 
 テクノロジー分野で最も賃金が高いのは最高技術責任者で、平均賃金は月2万2,000Sドル(約167万円)。次いで情報技術(IT)管理責任者やITセキュリティーの責任者で、同1万8,000Sドル(約137万円)。デジタル職の分野では、電子商取引の管理者が2万3,000Sドル(約175万円)、デジタルマーケティングの管理者が1万8,000Sドル、ユーザー体験ウェブ分析(サーチエンジン最適化など)の職員が9,600Sドル(約73万円)。
 
 こうした人材が求められている背景には技術進歩があり、テクノロジー職の転職希望者の場合、これまでより12~20%、デジタル職の場合は10~15%多い賃金を期待している。業務のデジタル化は多くの企業にとり直ちに取り組むべき課題。サイバーセキュリティーが重要なため、そうした人材がますます求められている。調査では、専門職者の29%は新たな技術を習得するため転職すると回答。求職者の60%は、雇用市場は求職者に有利ととらえている。
 
 マイケル・ページ・シンガポールは、テクノロジー、デジタル領域の人材が不足するなか、雇用者は社員への技術訓練に力を入れる必要があると指摘する。具体例では、シングテル子会社のNCSはシンガポール国立大学システム科学研究所の協力を得てICT(情報通信技術)職の社員に訓練を施す課程を提供する。

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