シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP「移民は重要、しかし融合努力が不十分」、国民意識調査

社会

2019年8月5日

「移民は重要、しかし融合努力が不十分」、国民意識調査

 
 ほとんどの国民は移民の重要性を認識しているが、移民に社会への融合努力が不足している、と感じている国民が相当数いることが政策研究所の調査から分かった。
 
 調査には国民、永住者計4,015人が回答した。移民の文化から学ぶところがある、との回答は87%。異なる民族の住民が近隣に住んでいるのは望ましい、との回答は90%。また新たな移民との交流を楽しむ、との回答も72%あった。しかし、移民は社会への融合で努力が足りない、との回答も67%あった。
 
 自分と異なる民族に親しい友人がいる国民は5年前と比べ増加しており、異なる宗教、民族の者に対する信頼も高まっている。しかし華人以外の民族では、職場での差別を感じている者が増加している。
 
 調査結果の発表に際し、グレース・フー文化・共同体・青年相は「シンガポール市民への道程」プログラムで新たに作業グループを設けたことを明らかにした。これから市民になる人に、シンガポール国民としての価値、義務、社会規則、文化、国の歴史を知ってもらうためのコンテンツの作成に当たる。シンガポール生まれの国民だけでなく、帰化した人も委員に任命する。

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