2019年3月25日
上水のシンガポール依存軽減でジョホール州、浄水場を増設へ
ジョホール州のオスマン・サピアン首相は3月21日、飲料水のシンガポール依存を軽減するため、3~4年以内に複数の浄水場を新設すると表明した。既にマハティール・モハマド首相に州政府としての意向を伝えてある。州スルタンも浄水場新設に賛成を表明したという。
1962年に締結の2国間協定では、シンガポールはジョホール川から得られる原水を1日2億5,000万ガロン、1,000ガロン当たり3セン(約1円)の料金でマレーシアから購入でき、ジョホール州は処理された上水を1,000ガロン当たり50セン(約14円)で購入できる。シンガポール側の説明によれば、原水処理に要する費用は1,000ガロン当たり2.4リンギ(約65円)。
原水価格が低すぎるとマレーシア政府は不満を抱いているが、シンガポール政府は、協定、またこれまでの2国間交渉を根拠に、マレーシア側に値下げを要求する権利はもはやないとの立場を堅持している。