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経済

2019年3月7日

上場企業の昨年度決算、25%は赤字

 
 上場企業の昨年度(12月期)決算がほぼ出そろった。ビジネス・タイムズのまとめによると、1日までに決算を公表した336社のうち、黒字は252社、赤字は84社と、25%の企業は赤字だった。純利益の合計は399億6,830万Sドル(約3兆2,910億円)で、前年より19%減少した。
 
 黒字会社のうち、29社は赤字から黒字に転換した。増益だったのは105社、減益だったのは115社。赤字会社のうち、黒字から赤字に転落したのは27社。赤字が拡大したのは24社、赤字が縮小したのは33社だった。
 
 CMCマーケットによると、年末にかけ米中貿易摩擦が向かい風となり業績が悪化したが、多くは投資目的の保有証券の評価損によるものだ。
 
 銀行は大手3行(DBS、OCBC、UOB)とも過去最高益を更新した。通信会社は同業者間競争、コスト増で業績が下がった。アナリストは、国内4番目の通信会社、豪系TPGの参入で既存3社の顧客1人当たり収入は減少すると予想している。
 
 リグ大手のセムコープ・マリンの第1~3四半期は赤字だったが、第4四半期に業績が上向いた。各地で油田開発活動が増え、リグ、造船需要が高まった結果だ。

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