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経済

2019年3月7日

グラブがソフトバンクから資金調達、業容を拡大

 
 シンガポールを本拠地とするマレーシア発の配車サービス、グラブは6日、ソフトバンク系ファンドのソフトバンク・ビジョン・ファンドから14億6,000万米ドル(約1,634億円)を新たに調達したと発表した。今回の資金調達の総額は45億米ドル(約5,030億円)で、トヨタ自動車、ヤマハ発動機、オッペンハイマーファンド、現代自動車、ブッキング・ホールディングス、マイクロソフト、平安資本も出資した。
 
 グラブは配車サービスで東南アジア最大手。ミン・マー社長は報道発表で「投資家は出資だけでなく、戦略的業務提携の関心も高い」と述べた。
 
 グラブは中国系平安資本の医療部門と提携し、デジタル技術を使った保健サービスの提供を計画している。衆安インターナショナルとは保険マーケットを展開する。ブッキング・ホールディングスとはホテル予約サービスを、映像ストリーミングのフーク(HOOQ)とは動画のオンデマンドサービスを計画している。グラブには既に、シンガポール国営投資会社テマセク、ホンダなどが出資している。
インドネシアでは業務を拡大しており、2輪車を使った配車サービスでは60%、4輪車を使った配車サービスでは70%のシェアを確保したという。同国では内資のゴージェックがライバル。
 
 6日の会見で共同創業者のタン・フーイリン氏は、連結ベースで経営は依然、赤字だと明らかにした。現在は投資の段階にあるため、黒字転換は先の話だという。

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