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経済

2019年3月6日

パーム油4社、中国企業と9億ドルの輸出契約

 サイムダービー・プランテーションなど地場企業4社は4日、中国にパーム油製品を162万トン輸出することで8億9100万米ドルの契約を交わした。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが4日付で伝えた。

 

 クアラルンプールで同日開かれたイベント「マレーシア・中国パーム油ビジネスフォーラム」で契約を結んだ。サイムダービー・プランテーションはパームステアリンを10万トン輸出することで山東省の煙台天茂油脂と契約。ほかにもマレーシアのPGEOマーケティングがパームオレインを130万トン、カカオパラマウントがパームステアリンを12万トン、SOPエディブルオイルズがパームオレインを10万トン輸出することで、中国企業とそれぞれ契約を交わした。

 

 テレサ・コック第一次産業相によれば、マレーシアから中国へのパーム油製品輸出は、2000年の102万トンから昨年には307万トンへと3倍に拡大。昨年はマレーシアにとって中国が2番目の輸出先となった。米中貿易摩擦の激化で中国が米国から輸入する大豆の関税を引き上げたことで、マレーシアからのパーム油輸出は特に昨年半ばごろから増えた。欧州連合(EU)が環境への懸念からパーム油の使用を制限する方針を打ち立てる中、生産大国のマレーシアにとってEU以外への輸出拡大が喫緊の課題となっている。

 

 コック大臣はフォーラムで、パーム油を化学や医薬、加工食品などに活用する下流領域への投資機会は多いにあるとし、両国企業が新たな分野で協力することを望むと述べた。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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