家計の金融資産、マレーシアは12％増で世界32位

【クアラルンプール】ドイツの保険大手アリアンツが行った家計の金融資産調査によると、昨年のマレーシア国民世帯の正味金融資産は前年比12％増と、2012年以来の高い伸び率で、国民1人当たり金融資産は8,350ユーロ（約110万円）と、世界35位だった。金融資産には預貯金、株式、債券、保険などが含まれる。

アリアンツは50数カ国の家計を調査した。負債を考慮しない総金融資産ではマレーシアは32位だった。

1人当たりの金融資産が最も多かったのはスイスで、昨年1位の米国は2位に後退した。ユーロ高が影響し、欧州各国は前年より順位を上げた。

マレーシア人の金融資産の増加をけん引したのは保険と年金で、10.6％の増加だった。家計の借り入れは抑制されており、対国内総生産（GDP）比で家計負債は84.4％に改善した。過去最高は15年の89％。

出典；ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ