2018年9月27日
バスに対する顧客満足度、鉄道以上に=シンガポール経営大学調査
バス利用者の満足度が鉄道利用者の満足度を初めて上回った。シンガポール経営大学サービス卓越性研究所(ISE)によると、顧客満足度指数はバスが65.6ポイント(満点は100ポイント)で、MRT(地下鉄・高架鉄道)の63.6を上回った。
ISEは4月から7月にかけ、陸運、空運利用者6,200人から利用満足度を聞いた。バスに対する満足度がMRTを上回ったのは2007年の調査開始以来、初めて。
ISEのニータ・ラクマンダス専務理事は、サービス改善計画の導入や、政府がバス路線を増やし、運行台数も大幅に増やした結果、待ち時間が減り、ピーク時の混雑も緩和されたことが満足度の上昇につながったと指摘した。
配車アプリに対する満足度は昨年の69.3から68に下がった。会社別では、コンフォートデルグロのアプリが68.8で、グラブは67.5だった。グラブは割引をやめたのが評価の低下につながった。タクシーに対する満足度は71.8から72.5へ上昇した。
空運では、機内サービスを提供する従来型航空会社の満足度が74.5、格安航空が73.1。格安航空の満足度は3年連続で改善しており、従来型航空会社との差が縮小している。
格安航空は顧客サービスに配慮するようになっており、もはや「安いだけの航空会社ではない」(ラクマンダス氏)という。