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社会

2018年9月24日

シンガポール、新たな排ガス規制導入、税割り戻し適格は新車の15%

新たな排気ガス規制(VES)が7月に導入された。これ以降に登録された5,270台の新車(乗用車)のうち、基準を満たしているとして自動車関連税の割り戻しを受けられたのは15.5%に相当する816台にとどまった。以前の規制では、約60%の新車が税還付の対象だった。

 

VESでは二酸化炭素以外の大気汚染物質および微粒子も規制の対象になる。1万Sドル(約82万円)の割り戻しを受けられるA2の認定を受けた乗用車は811台。最高のA1の評価を受け、2万Sドルの割り戻しを受けたのは0.1%に相当する5台で、微粒子排出がゼロの電気自動車と推測される。

 

税の割り戻しも割増もない「ニュートラル」と認定された乗用車は50%。残りの35%は割増税の対象となった。税額は1万Sドルか2万Sドル。

 

VESの適用では業界内に理解不足、混乱もみられる。トヨタ自動車のカローラ・アルティスの場合、もともとは1万Sドルの割増税の対象だったが、シンガポールでの再検査の結果、「ニュートラル」に変わった。微粒子排出が極めて少ないことが証明されたためだ。

 

シンガポール環境庁によると、カローラなどポート噴射式(吸気管内噴射)エンジンの自動車は微粒子排出が極めて少ないため、日本と欧州では微粒子試験の義務がない。このため輸入書類に微粒子に関する記載がないため、独立した機関によるシンガポールでの検査を認めているという。

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