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経済

2018年5月24日

シンガポール、COE価格が下落、レンタカー業者による中古車処分が影響

新車購入権(COE)入札が5月23日行われ、落札価格はオープンカテゴリーを除き下落した。ウーバーの子会社が中古車処分に乗り出したのが新車需要をゆがめ、COE下落につながったようだ。

 

Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOEは前回より2.4%安い3万8,001Sドル(約312万円)、Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か出力130馬力以上の乗用車)のCOEは1.3%安い3万7,989Sドル(約312万円)だった。どの車両の購入にも使えるオープンカテゴリーのCOEは0.3%高い3万8,700Sドル(約317万円)。

 

商用車のCOEは9.9%安い2万9,901Sドル(約245万円)で、1年ぶりの安値。COE発行枠の拡大と、最近の入札で未消化だったCOEが繰り越されたことが理由。オートバイのCOEは1.9%安い7,115Sドル(約58万円)だった。

 

7月から新たな排気ガス規制の導入で一部の車両は税負担が増すため、自動車販売業者は在庫一掃に躍起だが、新車需要は依然低迷している。

 

複数メーカーの自動車を扱うプライムのネオ・ナムヘン会長によると、配車サービス業ウーバーの子会社でレンタカーのライオン・シティー・レンタルズが、1年間借り手がいなかった保有車両400台の処分に乗り出しており、これが新車需要に影響したという。ほとんどが保証期間内の車両だ。

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