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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2014年11月17日

経口内視鏡と経鼻内視鏡について

269 以前は、上部消化管内視鏡検査(胃・十二指腸内視鏡検査)といえば経口内視鏡でしたが、近年は細径経鼻内視鏡が急速に普及しています。

 細径経鼻内視鏡は直径5~6mmと、通常径の経口内視鏡の8~9mmの約半分です。最近はさらに改良が進み、通常径の経口内視鏡と同様なスペックを装備しています。そのため、細径経鼻内視鏡では治療は原則として行えませんが、検査に関しては、経口内視鏡と同等となってきています。

 経鼻内視鏡は内視鏡が舌根部に触れないため、経口内視鏡に比べて嘔吐反射が少なく、また、径が細いため、個人差はありますが挿入もあまり気にならないことが多いようです。検査中に会話をする

ことも可能です。

 内視鏡は今後も改良が進み、精度の向上と共に、検査を受ける人の負担もますます軽減していくことでしょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.269(2014年11月17日発行)」に掲載されたものです。

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