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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2014年12月15日

冷え性

 シンガポールは「常夏の国」ですが、バスやMRTなどの乗り物、オフィスや商業ビル内の冷房が強く、冷え性でお悩みの方は意外に多いのではないでしょうか。

 冷え性の人の体は、血液を流す力が弱く、血行不良になっています。血液を送り出すポンプは「心臓」と、第二の心臓といわれる「足の筋肉」です。体の血液は、心臓から出て足の筋肉により、上半身に送り返されます。この2つのポンプが弱ってしまうと血行不良となり、冷え性につながります。血行不良の解消には、ウォーキングやスクワット等の運動で「足の筋肉」を鍛えることが、とても効果的です。また、どんなに体を外から温めても、体の中が冷たくては効果がありません。

 体を温める効能のあるしょうが、ねぎ、にんにく、ごぼう、にんじん、山芋、れんこん、豚肉、鶏肉、卵、貝類、赤身の魚などの食品を上手に摂って、食べ物から得るエネルギーで体を温めましょう。飲み物もできるだけ体を冷やす飲み物は避け、温める飲み物で血液のめぐりをよくすることが大切です。例えばコーヒーよりも紅茶、ビールよりもワインというように、冷たい飲み物より常温か温かい飲み物を選びましょう。

 体温が1度上がると免疫力は約6倍になるとも言われています。自己免疫力を上げて、健康な体作りを心がけましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.271(2014年12月15日発行)」に掲載されたものです。

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