2021年3月12日
日本と比較!シンガポールでの働き方
シンガポール在住の大学生・Kalinさんがお届けする、日本人が知らないシンガポールのあれこれ。今回はKalinさんが複数の企業で働いた体験をもとに、シンガポールにおける仕事文化や働き方をご紹介!(※内容はすべて個人の見解です。)
①服装は大体自由
シンガポールはデスクワークでもカジュアルな服装の方が多いです。日本にも服装が自由な会社は多くありますが、Kalinさんの職場にはビリビリのジーンズで出社する方もいたそうで、日本の平均よりは圧倒的に自由と言えるでしょう。ただし、シンガポールの職場(屋内)は冷房がガンガンについている事が多いので、冷えないように長ズボンを履いたり、さっと羽織れるものを持っていた方が良さそう・・・。
②わりと時間にルーズ
日本は”時間厳守”を重視する国。『約束の10分前に到着する』ことがマナーとされる場面もありますが、シンガポールはどちらかと言うと「約束に10分遅れるのが普通」。Kalinさんの職場では出社時刻が10時とされていたものの、実際に社員が集まるのは20~30分後だったとか。一方で終業時刻においては、「定時になった瞬間、ささっとみんないなくなる」。もちろん残業が発生することもありますが、シンガポールでは『定時で帰るのは当たり前』という認識があるようですね。
③”仕事上のお付き合い”がない
日本では当たり前となっている”仕事後の飲み会”。『日本のサラリーマンは上司との付き合いがある』と、海外でも有名なこの文化ですが、シンガポールは違います。「仕事は仕事、休みは休み」ときっちり分けている人が多いようです。もちろん仲が良ければ遊びに行ったりすることもありますが、いわゆる”仕事のお付き合い”は少ない傾向にあります。
④連絡は基本WhatsApp
日本の仕事における主な連絡手段は電話やメール、最近はLINEを使う企業も増えていますが、シンガポールでは「上司やクライアントに関わらず、基本、WhatsApp」。最初の連絡はメールで、その後の続きはWhatsAppでやり取り、という流れが多いそう。チーム別にグループチャットを作ることで進行管理がしやすくなるほか、文章をだらだら書かないので分かりやすい、画面上ですぐ電話できる、など色々なメリットがあります。
⑤年齢は関係ない
一昔前まで年功序列が主流だった日本。現在は多くの企業が成果主義に転換していますが、それでもなお、年齢を基準に上下関係が生まれやすい文化と言えるでしょう。また新卒・中途含め、日本は経歴を重視する傾向が強いです。しかしシンガポールにおいては、年齢は関係ありません。また経歴に関しても、「今の仕事の出来」を評価するため、過去の失敗や成功は問いません。Kalinさんは18歳でインターンとして勤務した際、驚くほど仕事を任せてもらえたそう。下っ端のポジションだと思っていたのに、気付けばプロジェクトの仕切り役に、なんてことも・・・。実績のない新人に仕事を任せるというのは、とても勇気の要ることです。失敗を恐れず、チャレンジできる環境を常に用意することは、人材の育成にも繋がりますね。
⑥”差別がない”は間違い
『シンガポールは多民族国家だから、差別がない』ーこれは非常に楽観的な考えであり、実際はそうではありません。シンガポールに限った話ではありませんが、特に年齢が上の世代は、人種やセクシュアリティに関する差別を軽い気持ちでしてしまう場合があります。また、その多くは冗談として発せられるため、指摘しても本人には響かないことがしばしば。多民族国家のシンガポールにおいても、無知による差別が一定数存在することは確かです(Kalinさんいわく「アメリカだったらクレームどころでは済まない」)。
シンガポールも日本も、仕事の環境は企業によってさまざまですが、その国ならではの文化が意外と根付いているものです。シンガポール人と仕事をする際や、シンガポール企業で仕事をする際は、ぜひKalinさんの動画を参考にしてみてくださいね!