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シンガポール不動産ワンストップ

2021年2月11日

シンガポールでよくある住居のトラブル

シンガポールにおけるテナント退去の際の修復費用や、家電の故障に伴うトラブルについて、スターツコーポレーション(株)が解説します。

退去の際の修復費用

 Q. 長期間、同じ場所に家具を置いていたのでシミがついてしまいました。こういった状況で退去する場合、どれくらいの修復費用を支払うことになってしまうのか、モデルケースを教えてください。
 
 A. シミなどが着いてしまった場合、退去前にテナント側負担でメンテナンス業者に120Sドル(約9,500円)でシミの修復してもらうことがありました。また、オーナーが修復後の状態に納得いかず、テナントに床板の交換を依頼し、結局380Sドル(約3万円)がテナント負担となってしまったケースもあります。退去時にこのような問題を引き起こさないように、入居中は定期的に家具を移動して掃除をすることが大事です。
 
 Q. 木のフローリングに大きなスクラッチ(擦り傷)があることがわかりました。退去時に どれくらいの修復費用を支払うことになってしまいますか?
 
 A. 傷がついているフローリング板の張替えについては、一枚350Sドル(約27,000円)のコストがテナント負担となってしまうケースがありました。家具を移動する場合は、絶対に引きずらずに持ち上げて移動しましょう。入居時に既に傷がついていた可能性はありますが、入居時コンディションレポートに傷の記載がない場合は、退去時の修復はすべてテナント負担となります。
 

家電の故障に伴うトラブル

 Q. 退去前にエアコンが故障してしまいました。年4回のエアコンメンテナンスはテナントの責任と契約を結んでいましたので、4回メンテナンスを行ったのですが、レシートをなくしてしまっています。この場合、修理費はオーナーとテナントのどちらが負担しなくてはならないのでしょうか。メンテナンスをしていなかったときと同じになってしまうのでしょうか?
 
 A. 「エアコンメンテナンスはテナントの責任」と契約書に記載されているにも関わらず、一度でもメンテナンスを怠って退去前にエアコンが故障した場合は、テナントが修理費を負担しなくてはいけないことが多いです。また、毎回メンテナンスの際に発行されるレポートや領収書類は退去時まで保管しておいて下さい。メンテナンスを4回していたとしても証拠がない状況ですと故障の責任はテナント側となることがあります。
 
 エアコンの修理費はその状況にもよりますが、400~500Sドル(約31,000〜約39,500円)ほどかかります。また、エアコン自体を交換しないといけないとなりますと、最低1,000Sドル(約79,000円)以上の金額を負担しなくてはいけなくなってしまいます。
 
 【2月12日 追記】Sドル⇒円換算のレートを修正しました。
 

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Starts Singapore Pte Ltd
スターツコーポレーション(株)は1969年に創業、2011年よりシンガポール現地法人であるStarts Singapore Pte Ltdを設立し営業を開始致しました。現在では世界22カ国37都市にて業務を行い、シンガポール国内においても年間160社以上(2019年度実績ベース)の企業様に対して不動産サービスを提供しております。

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