2021年1月14日
コロナ禍における生活スタイルの変化と不動産に及ぼす影響
シンガポールにおける賃貸オフィスの種類の変化
Q. 弊社は新型コロナウイルスの影響で在宅勤務も増えました。この状況では、「そこまでのオフィススペースはいらないのではないか?」との意見も出てきています。在宅勤務でも、仕事に取り組みやすい環境を確保するにはどうしたらいいのでしょうか?
A. 新型コロナの影響を受けている現在、経費削減を考えてオフィスのサイズを小さくする傾向にあるのは事実です。実際にオフィス移転をし、小規模化することで家賃を減らして経費削減をする事例も出てきています。但し、移転によって生じる内装費等の出費を考え、複数の会社でオフィススペースをシェアするなどの方法も多くなってきました。つまり、一つの会社が借りているオフィスをサブリースし、もう一つの会社に貸すというやり方です。それにはもちろんオーナーの承認が必要ですが、新たに別のオフィスを借りるよりは遥かに経費を削減できます。
また、在宅勤務が増えたことで、普通のオフィスからサービスオフィスに移転する企業も増えてきました。サービスオフィスによっては、シンガポールの各エリアに店舗があり、メンバーシップがあればどこでも仕事ができる仕組みになってます。自宅だと子供がいてミーティングができない、仕事に集中できないなどの問題を解決してくれます。
新型コロナ、住宅を借りることに対する影響はあったのか
Q. 新型コロナの影響は住宅家賃にまで広がっているのでしょうか?また、物件のトレンドに変化が現れてきているのかが知りたいです。
A. 在宅勤務が増えたことで、今まで1ベッドルーム(キッチン付きリビングルーム+寝室1部屋)を借りていたが2ベッドルームのアパートメント(キッチン付きリビングルーム+寝室2部屋)に引っ越して、一つの部屋を仕事用として利用したいというリクエストが多くなってきています。そのため、新型コロナの影響が出ている現在でも、2~3ベッドルームの物件の家賃は下がっていません。また、空室物件が以前より少なくなっているなど、物件のトレンドにも変化が出てきています。
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スターツコーポレーション(株)は1969年に創業、2011年よりシンガポール現地法人であるStarts Singapore Pte Ltdを設立し営業を開始致しました。現在では世界22カ国37都市にて業務を行い、シンガポール国内においても年間160社以上(2019年度実績ベース)の企業様に対して不動産サービスを提供しております。