シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP【第9回】シンガポールで投資信託での投資を行う方法

シンガポールだからこそできる「お金の殖やし方」

2014年6月16日

【第9回】シンガポールで投資信託での投資を行う方法

第8回のコラムでは、「投資信託とその選ぶポイント」についてお話させていただきました。

今回は、「シンガポールで投資信託での投資を行う方法」について具体的にお話したいと思います。

投資信託はどこで購入できるのか?

第8回のコラムで触れましたが、シンガポールで投資信託を購入する場合には、(1)銀行系(2)証券会社系(3)オンライン証券系(4)ファイナンシャルアドバイザリー系(5)生命保険会社の5通りの販売会社があります。なお、どの販売会社で購入するかは目的によって異なってきます。

例えば、「同じ投資信託を購入するなら、コスト(手数料)が安い方がいい!」というコスト重視であれば、(3)のオンライン証券系が最もコストが安いですので、オンライン証券系の中から選ぶことになります。オンライン証券系の中で手数料が安い業者としては「Fundsupermarket」・「DollarDex」が挙げられます。販売手数料が最も安いのは「Fundsupermarket」で、運用手数料が最も安いのは「DollarDex」になるため、3年以上など長期で運用するのであれば、「DollarDex」の方がコスト面で有利となります。なお、実際に取引を開始するためにはオンライン証券に口座を開設しなければなりません。

オンライン証券会社の場合は、オンライン証券会社のホームページからオンラインで申込を行い、必要書類を郵送するだけで口座開設が完了するので、手続きが簡単になっています。通常、申込から1週間ほどで取引開始ができる状態になります。

また、基本的にシンガポールのオンライン証券会社は全ての表記とやり取りが英語となっています。ただし、使われる英語は定型のものが多いため、慣れてしまえば問題なく取引ができるでしょう。しかし、それでも「英語がわからない!」「日本語サポートがほしい!」という場合には、証券会社系である「フィリップ証券」がおすすめです。オンライン証券会社よりコストは高くなりますが、その代わりに、日本人スタッフがサポートに付いてくれ、アドバイスもしてくれます。「フィリップ証券」で取引を行うためには、支店に行き、口座開設を行うことになります。なお、実際の取引はオンラインサイトで行うことになります。

なお、プロに資産運用のアドバイスを受けたいということであれば、ファイナンシャルアドバイザリー系という選択肢もあります。ファイナンシャルアドバイザリー系としては、様々な業者がいますが、その中には「PIAS」「Grandtag」といった日本語サポートのついた業者もあります。

ただし、投資信託を選ぶにも、プロのアドバイスが的確かを判断するにも、一定以上の知識が必要になってきます。

ご自身の大切なお金のことですので、しっかり時間を作って資産運用の知識を身に付けていきましょう。

次回(7月21日発行予定)は、「シンガポールで投資信託での投資を行う方法(2)」についてお伝えします。

mikataaプロフィール

三方 麻琴(Mikata Makoto)

M&R Partners Pte. Ltd. Managing Director

– Official site: http://mikatamakoto.jp

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※この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.259(2014年06月16日発行)」に書ききれなかった内容・補足をご紹介しています。

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