シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX求人TOP狭さゆえの利便性

Employer's Voice

2014年11月3日

狭さゆえの利便性

istyle Global Singapore Pte. Ltd. Sales Manager 武井 俊一氏 業種:Webサービス

シンガポールに来てから丸1年が経過し、色々な方々と業務もしくは業務外でも接してきました。その中で特に「人」という点について思うことが3点あります。

 

  • 若くしてビジネスを展開し、組織をどんどん拡大している方々が少なくないこと
  • 日本人や欧米人として単身シンガポールに渡り、個人事業、起業をされた方が多い事
  • 名だたる企業の重役の方々が住居をシンガポールに構えている事が多い事

 

これらの事実と、シンガポールの物理的な狭さを考えると、事業提携や新しい事業の立ち上げなどをスムーズに行える事を意味すると思います。また貸しオフィス事業を行っている企業も少なくなく、事業展開を初めて行う企業に対しての門戸も開かれています。進出する事自体にはリスクはあまりない状況だと思います。
もちろん人材コストや物価の高さを考慮した場合には他の東南アジアの方に分があると思います。しかし、シンガポールがアジアのハブたるゆえんは、上記の3点からわかる通り、ある事業母体の中心人物となる方々が多いことだと思います。シンガポールを中心にマレーシアやインドネシア、ミャンマーやタイなど東南アジアに点在する新興国(急成長マーケット)を攻めるための土壌作りといった意味では、とても有効な国であると思います。
私自身、色々な会合などに参加すると本当に色々な業種の、そして年齢層もバラバラの方々にシンガポールでお会いする事が多く、そういった事を感じる事が日々あります。
また、MRTやインターネット回線などのインフラや治安などが他の東南アジアとくらべて圧倒的に優れている点もそういった人々が集まる要因となっていると思います。特にウェブサービスを展開している企業(ベンチャーなどの新興企業)は業務を行う意味でも、エンドユーザーにユーザービリティーに富んだサービスを利用してもらう意味でも、インターネット回線のスピードやPC・スマートフォンの普及率やアプリの利用率、インターネットブラウジング率が非常に重要な点になってきます。

 

色々な事を感じる1年でしたが、他国よりも優れている部分が多くの人たちを呼び寄せ、アジアのハブとしてビジネスの中心地となっているのではないかと考えています。自分としてもこれからどのような形になるかわかりませんが、少しでもアジアを中心に活躍していける人材になりたいと考えています。

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.268(2014年11月03日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX求人TOP狭さゆえの利便性