2015年5月4日
厳選食材を使い、センスが活きる本格和食を日本酒とともに
瀧 Japanese Dine & Sake
毎日暑いシンガポールにいると、日没後のリバーサイドの風は格別に心地いい。
そんな川沿いで1日の終わりに気分をリセットするのにピッタリなのがボートキーの「TAKI瀧 Japanese Dine & Sake」。
席はマリーナベイ・サンズを望むシンガポール川沿いのテラス席と、店内のテーブル席、カウンター席から選べる。
壁に飾られたモダンな色使いの絵に描かれているのは鯉。
店名の瀧にちなんで、鯉が滝を登って龍になるという中国の立身出世の故事を表す縁起のいいインテリアが迎えてくれる。
ダイレクターの新田周平氏(写真)は、昨年日本で行われた若手料理人コンクールで準決勝に進んだ実力者。
客と冗談も交わす快活な人柄だが、料理の質に関しては決して妥協を許さない。
「シンガポールに来て、レストランで10%もサービス料を取ることに驚きました。サービスを提供する側として、その金額に見合うだけの満足感をお客様が得られる料理かどうか、常に気にかけています」。
寿司や刺身用の食材は週2回築地から空輸し、鮮度を保つためドライアイスの量や梱包方法まで細かく指定する。
そんな姿勢から生まれたメニューは逸品揃い。
たっぷり具の載ったウニの握り(1貫10Sドル)は苦みが少なく、クリーミーでとろけるよう。
本まぐろの握り(1貫7Sドル)は甘口醤油とわさびを絶妙に利かせてまぐろの味を引き立たせている。シャリは北海道産のコメで、シンガポールで精米されたばかりのもの。弾力がありつややかさが際立つ。
和牛スノービーフの一番搾りビール煮込み(16Sドル)は、北海道のブランド牛、スノービーフならではの柔らかさが味わえる。店内に漂うジューシーな肉汁とソースの香りに惹かれて注文する客も多い。
日本酒はグラス(本日の日本酒15Sドル)、ハーフボトル(360ml)など少量から注文できるので、気軽にトライできると好評。

和牛のステーキは32Sドルから。3種から選べる付け合わせの種類によってソースが異なる。シンプルな蒸し野菜には特製醤油とわさびを添えて。

おまかせ5貫握りは28Sドル、10貫55Sドル。寿司は2貫以上から注文可。

ダイレクター新田氏のアイデアが光るアボカドクレームブリュレは未知のおいしさ

日本酒とごく近い製法で作られた福井県の梅酒「吟香梅」。日本酒の繊細さと梅酒の甘酸っぱさが絶妙に楽しめる。
仕事帰りのひとときに1人で川を眺めつつ寛いだり、カウンター席で会話を楽しんだり。接待にもおすすめできる。
3月にオープンしたばかりだが、プロモーションやメニューに日々挑戦・進化し続ける「瀧」に注目したい。
瀧 Japanese Dine & Sake
62 Boat Quay Singapore 049850
Tel: 6532-0442
営業時間;
ランチ 火~金 12:00-14:30(L.O.14:00)
ディナー 月~土 17:30-23:30(L.O.23:00)
日曜日定休