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Vol.318

2017年2月20日

稲田 早苗さん

Saintmarc South East Asia Pte. Ltd. General Manager

Vol318P01_Cover兵庫県神戸市出身。専門学校を卒業後、英国への語学留学を経て、日本で建築デザイン事務所や映画会社、出版社、不動産投資会社などでマーケティングやPR業務に従事、2008年に来星し、シンガポールの出版社に勤務した。

 

その後2015年、シンガポールを含む東南アジア各国でカフェベーカリーやレストランを展開するSaintmarc South East Asia Ptd. Ltd.に転職し、現在はジェネラルマネージャーとして主に商品開発およびフランチャイズ展開する隣国4ヵ国の物流管理を担当している。

 

幼いころからの趣味がお菓子作りという稲田さん。「いろいろな材料を組み合わせながら、新しいレシピを考えるのが楽しい」と話す。その経験と知識は、サンマルクでのメニュー開発にも役立っており、昨年だけでカフェとレストラン向けに約60品目ものメニューを考案した。

 

看板メニューであるチョコクロについては、日本で販売されていたホワイトチョコクロにラズベリーを加えたり、バナナチョコクロにローストしたクルミを加えたりとさまざまなバリエーションを展開、シンガポールでの売り上げも好調という。現在も試行錯誤を続けながら、チョコクロのみならずペイストリー、パフェ、ドリンクなど東南アジア独自の新メニューの開発を続けている。

 

また出版社に勤務していた2013年には、おにぎりのレシピなどを集めた料理本を出版した経験も。シンガポール風の「チキンライスおにぎり」といったレシピのほか、ご飯の炊き方や握り方など、おにぎりにまつわるカルチャーも収録したこの本はシンガポール以外でも発売され、ニューヨークの紀伊国屋では料理本ランキングで1位を獲得するほどの人気を博したという。

 

シンガポールでお気に入りの場所はカトン周辺。「シンガポールの過去と現在が入り混じり、また海も近くて心地がいいです」。今後の目標は、サンマルクのさらなる海外展開に貢献することだと話す。「お客様に喜んでもらえる美味しいものを作ることと、笑顔でいっぱいのお店をつくることをいつも心がけています。何て面白い人生だったんだろうと振り返られるようにしたいですね」と語ってくれた。

 

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.318(2017年2月20日発行)」に掲載されたものです。

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