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Vol.317

2017年1月23日

植村 稚子さん

AP COMPANY INTERNATIONAL SINGAPORE PTE. LTD. Director

Vol317P01_Cover東京都出身。高校卒業後、米国留学を経てサントリー系列の企業に就職、2003年に駐在員として来星し、飲食店のプロデュースに携わった。その後、シンガポールで飲食業のコンサル会社を立ち上げ、2015年にクライアントだったAP COMPANY INTERNATIONAL SINGAPORE PTE. LTD.に参画した。

 

来星当初の印象について「アジアで働くのは初めてで、匂いから街、人すべてが新鮮でした」と話す。そんなシンガポールにも現在はすっかり馴染んでおり「出張から戻るとホッとします」という。また多民族国家であるシンガポールは、植村さんの価値観に合っているそうだ。「他者に対してフレンドリーで垣根をつくらないところに、居心地の良さを感じます」。

 

もともと海外で映画製作の仕事に就きたかったという植村さん。飲食業界でキャリアを積むことになったが、未開の分野を開拓し、いろいろな人をまとめながら一つのテーマに沿って店や作品を作り上げていくという点で、店作りと映画製作のプロセスはよく似ているという。また飲食業の場合、顧客の顔が直接見えるところが映画づくりとの違いであり、面白いところだと話す。

 

現在AP COMPANY INTERNATIONAL SINGAPORE PTE. LTD.は、シンガポールで居酒屋「塚田農場」や「四十八漁場」など9店舗を構えており、2016年には一気に6店舗を増やした。地鶏を使いコラーゲンたっぷりの鍋料理を提供する「美人鍋レストラン塚田農場」はシンガポール人にも人気という。「美人鍋というネーミングの分かりやすさに加え、美肌や健康を志向する時代の流れにも合致したことが、シンガポール人に受け入れられた要因の一つなのではないでしょうか」と植村さん。2017年の目標は、それぞれの店舗のクオリティをさらに高めていくことだ。「スタッフにひとつひとつ手順を教えながら、1店ずつピカピカに磨いていきたいですね」。

 

趣味は運動全般。週末も働いていることが多いが、空いた時間を利用してジムに通っているほか、ランニングやムエタイも嗜んでいるという。また、空いた時間はできるだけ外出して人と会うよう心がけている。「今は思いっきり仕事を頑張っています」と植村さん。多忙ではあるものの充実した日々を送っている。

 

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.317(2017年1月23日発行)」に掲載されたものです。

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