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2021年10月29日

シンガポール航空の歴史(Part 3)

 2021年は、日本とシンガポールの外交関係が樹立されて55周年を迎える年です。
 これまで長年にわたり両国の架け橋を担ってきた航空会社、シンガポール航空。
 今回は、ちょっとしたエピソードも交えた「シンガポール航空の歴史 パート3」を5つのストーリーでご紹介します!
 

機内だけではない!広がるシンガポール航空のビジネスと人材活用の新時代

 1947年の設立以降、シンガポール航空のビジネスの拠点は「空」でした。しかし、近年は「地上」でもビジネスのフィールドを拡大しています。その新たな成長となる原動力の一つとして、シンガポール航空では2020年11月、「シンガポール航空アカデミー」を開始しました。長年に渡り培ってきた幅広い知識や経験を活かし、シンガポール航空アカデミーでは外部向けにカスタマーサービスをはじめイノベーションに関するトレーニングプログラムなど、受講者の要望に沿ったプログラムを提供しています。さらに、従業員にとっても効果的で生産的になるための知識を共有する場となっています。2021年7月現在で、客室乗務員部門やフライトオペレーション部門など、シンガポール航空の様々な部門から35名がシンガポール航空アカデミーの講師を務めています。シンガポール航空は、航空機の運航だけにとどまらないビジネスを展開し、新時代を歩んでいます。
 

提供:シンガポール航空

 

2018年には日本人インフライトマネージャーが誕生!

珍しい「紫」のサロンケバヤは2%未満のみが着られる最高位

 シンガポール航空女性客室乗務員が着用する1968年誕生のアイコニックな制服「サロンケバヤ」は、職位によって青、緑、赤、紫の全4色*に分かれています。最高位である「紫」のサロンケバヤは、インフライトマネージャー(客室責任者)が着用しており、その比率はなんと女性客室乗務員全体の1.6%*²です。シンガポール航空では1968 年の日本就航以来多くの日本人客室乗務員を採用してきましたが、その後50年を経て2018年には初めての日本人インフライトマネージャーが誕生しました。客室の全てを司るインフライトマネージャーになるには、赤の制服であるチーフとして3年以上の乗務経験が必要となっています。さらに、一連の試験や面接を通してパフォーマンスが審査されます。そのため、インフライトマネージャーは客室乗務員の間で憧れの存在であり、紫のサロンケバヤはあまり見かける機会が少ない珍しい存在です。
 

日本人インフライトマネージャー 鈴木順子(提供:シンガポール航空)
※男性はネクタイの色がサロンケバヤ同様、職位別に青、緑、赤、紫の全4色。
※² 男性を含めた全インフライトマネージャーは、全体の約7.4%。(2021年9月現在)

客室乗務員の身だしなみ ーメイクの秘訣は?

 シンガポール航空の客室乗務員は、アジアのおもてなしを代表すると言っても過言ではありません。そのエレガントな雰囲気をより一層際立たせているのが客室乗務員のメイク。一般的にメイクと言えばその時代によって変化するものですが、シンガポール航空でもどのようなメイクが客室乗務員に適しているか、トレンドを観察しています。過去の写真を振り返ると、1968年ごろは目元がメイクで強調されています。また、客室乗務員が適切なメイクを学ぶ身だしなみのレッスンでは、1994年より世界的コスメブランド「ランコム」とパートナーシップを開始。ランコムの講師が、客室乗務員一人一人に合う色やメイク・髪型を決めています。次回シンガポール航空をご利用の際は、客室乗務員の間のかすかな違いに気付くはずです。
 

1968年ごろの客室乗務員(提供:シンガポール航空)

 

創業74年の“変わらない”歴史

 シンガポール航空の機内には男性の客室乗務員が多く乗務していることをご存知でしょうか。シンガポール航空では、1947年の創業当初*より男性の客室乗務員を積極的に採用しています。現在は、客室乗務員全体のおよそ半数が男性です。今年で創業74年を迎える長い歴史の中でも、ダイバーシティの歴史は変わらないまま存在しています。ちなみにシンガポール航空の客室乗務員といえば、音楽好きでもひそかに有名です。シンガポール航空公式 YouTubeでは、その才能を活かした活動をご覧いただけるので、ぜひチェックしてみてください!さらに、ソムリエを目指しスキルアップを図ったりボランティアに参加するなど、客室乗務員は業務内外で幅広く活躍しています。
 

提供:シンガポール航空
※当時はマラヤンエアウェイズ時代。

創業37年、知る人ぞ知るクリスショップの魅力!クリスショップ限定商品にはシンガポール航空グッズも

 シンガポール航空のフラッグシップストア「クリスショップ(KrisShop)」は、1974年に誕生しました。2007年には、機内販売に加えオンラインショッピングを開始し、地上でもお買い物が可能となりました。さらに今年6月には、世界初の機内オンラインショッピングサービスを導入したことで、リアルタイムで在庫情報を確認しながらフライト中にお買い物できるようになりました。現在は機内での購入・受け取りの他、シンガポール国内のみならず世界中へも配送を行っています。クリスショップでは、お客様の変化するニーズに応えながらサービスを拡大し続けています。また、クリスショップの商品の中には、シンガポール航空グッズやサロンケバヤの生地を表紙にアップサイクル*したノートといった、日本未上陸の珍しいアイテムも取り扱っています。ぜひクリスショップ(※英語のみ)で商品をご覧ください。
 

サロンケバヤ生地で製作したノート(提供:シンガポール航空)
※本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、デザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること。

 
 いかがでしたでしょうか?
 次回は、「シンガポール航空のイノベーション ~サステナビリティ編~」についてご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!
 

 提供:シンガポール航空

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