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ビジネスインタビュー

2021年3月15日

閉鎖感を打破!「アートのある暮らし」を身近にしたシンガポール市場開拓秘話


 
 「シンガポールには、アート市場拡大の確実性がある」。「オペラギャラリー」アジア太平洋地域ディレクターStéphane Le Pelletier(ステファン・ル・ペルティエ)は、そう見込んで20年以上前にシンガポール初の国際的アートギャラリーを設立するために来星した。この挑戦は、ニューヨーク、ロンドン、パリ、モナコ、香港などの世界12カ国に国際的アートギャラリーを構える大手ギャラリーによる初のアジア進出という大役でもあった。ステファン氏の長年にわたる貢献のおかげで、シンガポールでは“アートのある暮らし”が新しい価値となり、人々の生活に根付くこととなった。
 

 一方で、2021年1月、Straits Times(ストレイツタイムス)などの地元メディアは、政府主導のアート地区「ギルマン・バラックス」の存続が不透明なことを理由に、代替アートハブとして「Tanjong Pagar Distripark(タンジョンパガー・ディストリパーク)ビル」でのアートクラスター・プロジェクトが発表されたと報じた(参照)。このビルには以前アートギャラリーが多数入居していたものの、ギルマン・バラックス始動に伴い、同地へギャラリーが移転したとの前談もある。
 
 1996年創立のシンガポール・アートミュージアムに続いて、2015年に創立したナショナルギャラリーやアートフェア数の増加(参考:一般財団法人自治体国際化協会 シンガポール事務所「シンガポールの文化芸術政策にみる地域アイデンティティの確立と多文化共生」P20)を筆頭に、過去20年でシンガポールのアートシーンは急速に成長している。しかし、特定の地域に大掛かりなアート・コミュニティを作ることには依然として苦戦しているようだ。なぜだろうか?今回は、アートギャラリー運営の難しさを知り尽くしたステファン氏による、シンガポールならではの消費者動向や当地でのアート市場開拓経験を伺った。
 

目次

シンガポールでの挑戦と結果までの苦労

オペラギャラリーはどのような経緯でシンガポールに進出したのですか?

 1993年に『Tresors & Tresors d’Art』アートフェアが開催されましたが、これはシンガポールが国際的アートシーンの中心となることを目的として推進されました。ヨーロッパやアメリカのギャラリーからも出店があり、そのアートフェアへの初出店のため来星したオペラギャラリーの会長で創業者でもあるGilles Dyanが、出店経験を通じてシンガポールのアート市場発展の可能性に気づいたのです。そして、当時まだパリのオペラギャラリーにいた私に「シンガポールで市場開拓の指揮をとってくれないか」と、オファーがありました。シンガポールについて語り合うほどに、「市場が発展する ”可能性”は、寧ろ”確実性”と言ってもいいかもしれない」と、二人で意気込んでいたことを昨日のことのように思い出します。当時、シンガポール政府観光局とのミーティングからも、国際的アートギャラリーがまだ未進出のシンガポールでは、私どものギャラリーが観光産業としても貢献できることを感じました。そして、1994年に「オペラギャラリー・シンガポール」をオープンしたのです。
 

20年以上前に来星し、ビジネスをスタートさせた当時のことを教えてください。

 このポジションに抜擢されたのは、ちょうど30歳になる頃。人生に変化が欲しかった私にとって、願ってもないチャンスでした。シンガポールはバリへの旅行でトランジットしたことがあるだけで、まだ足を踏み入れたこともなかった国。しかし「失うものは何もない、やれるだけやってみよう」と腹をくくって来星しました。ヨーロッパとは異なる文化、トロピカルな気候とすべてが新しい体験で面白く、来星初日からこの国の虜になりました。
 

スタートアップ時は大変でしたか?

 正直言って、とても苦労しました。当時のシンガポールの人々の暮らしにとって、アートは必ずしも最優先事項ではなかったからです。ですので、国際的なアートに触れたことがない人々に対して、アートの価値や楽しさをどのようにを伝えていくのか、コレクターやクライアントのデータベース構築、市場でのポジショニングなど、考えなくてはいけないことが山ほどありました。忘れてはいけない要素として、当時は世界的に海外旅行が現在ほど盛んではありませんでしたが、そこは伸びる要素でもあった。ですので、私たちが国際的アートギャラリーとしてのネットワークを構築する上では、海外からギャラリーに訪れる方が増えるような場所作りにこだわりました。0から出発し、成果が見えてくるまで、実に4年ほどかかりました。
 

当時と現在で、シンガポールやアジアにおける市場に変化はありますか?

 市場は劇的に変化しました。今やシンガポールには、アートに対する巨大な需要があります。シンガポールと言うよりはアジア全体の地域的な需要で、私のギャラリーのコレクターは、中国、日本、韓国、オーストラリア、アジア全域へと拡大し続けています。
 
 パブリックアートの発展も目覚ましいです。現在シンガポールには、たくさんのパブリックアートがあります。コロンビア人アーティストFernando Boteroによる巨大な鳥の彫刻「His Bird」が、シンガポールリバー沿いにあるUnited Overseas Bank plazaの屋外に展示されているのを見たことがある人もいるでしょう。この作品は前述の、『Tresors & Tresors d’Art』アートフェアでUOB(United Overseas Bank Limited:ユナイテッド・オーバーシーズ銀行) の会長が購入したものです。パブリックスペースに展示したことで、川沿いを散歩する誰もがアートに親しめるようになっています。彼のような方は、昔からシンガポールにおけるアートシーンのサポーターです。パブリックアートが盛んになった理由の1つには、Art Incentive Scheme for New Developments In Central Area (Scheme)という優遇措置(参照)もあります。建物のデベロッパーや所有者は、アート作品の展示を含めて建物を開発し、保持することで、見返りとして条件に応じた追加の総床面積を申請できるというものです。
 
 そして近年、オークションハウスはアートを投資として積極的に宣伝しています。抽象芸術は、芸術への投資を検討しているコレクターの間でますます人気が高まっています。シンガポールのアートマーケットの成長の中で、ストリートアートの購入が増加していますが、これは周りの世界と私たちとの関わりを理解する手段として楽しまれているのだと思います。
 

ステファンさんはアートに興味がない人が多かったシンガポールで「アートのある暮らし」を根付かせて発展させた人物です。新しいものの価値を理解、評価するために人々にどのように働きかけましたか。

 新しいものの価値を理解してもらうプロセスは、大変時間がかかるものです。アートを遠い存在だと感じている人々に働きかけるには、まず「アートの見解」を変えることが必要だと感じました。それには、「感情に訴える」アプローチが良いと思いました。アプローチで最も重要なのが、イベントの開催です。シンガポールで開催した最初の大きなイベントは、2001年、世界的に有名な画家マルク・シャガールの個展でした。巨匠のオリジナル作品を展示しましたが、当時のシンガポールで、あのような美しい傑作の個展が見られることは初めてだったと思います。そのため、多数のメディアがこのイベントを取り上げ、その効果もあってか、ギャラリーを訪れる人が後を絶ちませんでした。このような巨匠の作品が揃うのは、通常美術館です。美術館で作品を鑑賞することは有料なので、いわば「特別」なことでもあります。シンガポールの人々はこのような特別な機会に初めて触れて熱狂したのです。ただ、「作品に触れてはいけない」など鑑賞のマナーを知らない人が多かったため、鑑賞の仕方を教えることにも取り組みました。例えば指についた皮脂が絵についてしまうと、百年の歴史ある作品にダメージを与えることなどを丁寧に説明すると、皆さんよくわかってくれました。2001年のシャガール展の後、2006年にシュルレアリストの巨匠サルバドール・ダリ展を開催しましたが、このときは2001年以上の反響がありました。屋外での彫刻展示と絵画・彫刻の小さな作品による展示会でしたが、美術館クラスの作品を展示したので、大きな話題となり、アジア、中国、米国などのメディアでも大々的に報道され、多くの人が作品を購入し、経済的にも大成功を収めたイベントとなりました。この時、コレクターの「絵を集める欲望」に火をつけたのではないでしょうか。
 

ギャラリーオープン当時の人々のリアクションはどうでしたか。そしてどう変化しましたか。

 さまざまな評価がありました。驚いた人もいましたがほとんどが好評でした。「シンガポールと世界をつなぐ」「シンガポールのアートシーンに違うなにかをもたらす」との先見性に対して、私たちは多くの賞賛と感謝を得ることになりました。
 

2006年に開催し大盛況だったサルバドール・ダリ展

 

シンガポールでのアートコミュニティ構築の難しさ

アート地区、ギルマン・バラックスの存続が不透明であることが、ニュースになりました。シンガポールでアート・コミュニティをつくる難しさについて、ご経験から、地元の人々考え方やラグジュアリーコンシューマーの行動がどのように反映されていると思いますか?

 いろいろな要因があると思いますが、まずはロケーションでしょうか。シンガポールのような国では、アートコレクションを楽しむだけでなく、素敵なレストランで食事がしやすいかなどの立地も重要な要素。ギルマン・バラックスの場合、特定期間のイベントで行くことはあっても、その期間が終わって”ふらっ”と行くような中心部から近い場所でもないので、特定期間以外の通行量が激減することがリスクになります。また、コレクターにとっても、雰囲気的に絵を購入するというグラマラスな体験にふさわしい魅力的なセットアップがある場所とは必ずしも言えないでしょう。地元のコレクターだけでなく海外から来星する国際的なバイヤーのことを考えて、私どものギャラリーはオーチャードの一等地のショッピングモール「ION Orchard」にあります。誰もが立ち寄りやすい状況がある上に、ニューヨークなど世界各国にギャラリーを構えている知名度・信頼性もある。ギャラリーの第一の目標は、秘書・コレクター・ 学生など 、誰もがアクセスできるようにすることでした。できる限りたくさんの人々が楽しめるようにすることでアートの楽しさを共有したいと思っていましたので、ギャラリーオープンに際しては、地元の人も観光客も訪れやすいという、立地を重要視しました。
 
 アートの世界は捉えどころのないもので排他的に感じる人もいるとも思います。この敷居の高さのために、シンガポールでアート・コミュニティを作るには、多くの人々の考え方を変え、地元コミュニティとアートの間の障壁を打ち破るために時間をかける必要があるとも思います。
 

デロイトやアクセンチュアのアートコンサルティングビジネス参入が近年ありますが、他のビジネスとのコラボレーションの例は何ですか?

 近年、多くの高級ブランドがアーティストと協力して、アートとファッションやブランディングを融合させた新しいムーブメントを生み出しています。これは新しいことではありませんが、今ではより一般的になっています(例えばアンディウォーホルの作品の広告利用など)。これらのコラボレーションにより、アートと接触することがめったになかった多くの人々がアートにアクセスできるようになっています。
 

コレクターのモチベーションは何でしょうか?

 いくつかの側面があります。まず、リラックスのための装飾という側面。そして過去15〜20年間、アートが代替投資であるという考えを示している有名なオークションハウスもあります。例えば、あなたがドラムを好きなら買って家で演奏するでしょう。その楽しさに加えて、ドラムの価値が毎年上がっていくものだとしたら?投資目的のモチベーションが上がる人もいるでしょう。
 

IONのタクシースタンド横にあるオペラギャラリー・シンガポール内観

 

ギャラリーで実際に取り入れたアートxビジネスコラボレーションの例はありますか。

 私たちはさまざまな業界とコラボレーションしてきました。まずはプライベート・バンク。私たちがキュレーションする作品を展示し、富裕層を招待するイベントです。また、高級車とも多くのコラボレーションをしました。ジュエリー、ラグジュアリー不動産コンサルタント会社のKnight Frank(ナイト・フランク)なども。ギャラリーは、高級感のあるイベントにふさわしい美しい会場です。そして人々はこのような場所に招待されることを名誉に感じて楽しんでいます。ドレスアップをして出席したイベントで、素敵なチームが案内してくれる。これはどんな人でも、幸せな気持ちになるでしょう。また、世界中からアーティストを招待し特定の団体のためにいくつかのイベントを主催しました。アーティストは彼らの世界観を説明し、参加者と対話することができます。これにより、他業界の人々が、自分のブランドを差別化できるような、ビジネスで活かせる“創造性のある考え方”をアーティストから学ぶこともできます。
 

アートとビジネスはもともとは分離されたものですか?そして、そのギャップを埋めるのは誰の役割ですか。

 繋がっているもの、分離しているものの両方として見ることができます。アートには「固有の価値がある」という意味では繋がっていますが、その価値が金銭的に見られる傾向があります。それは、作品の価値を、市場と購入者によって決定するための、ビジネスチャンスと強力な経済システムがあるためです。またアートは、収益性があるかどうかに関係なく、どこにでも存在できるとの意味で分離されています。アートとビジネスのギャップは、伝統的にプロのアートディーラーやアドバイザーによって埋められてきましたが、今では、作品が彼らにとって価値があるかどうかを判断するのはバイヤーであることに、ますます焦点が当てられています。
 

ビジネスとのコラボといえば、1月にユニクロが2021年からパリのルーヴル美術館と4年にわたるパートナーシップを契約したニュースが話題になりました。美術館側にとってどのような期待が込められていると思いますか。

 美術館にとって、既存の来館者とは異なる層への露出が期待される興味深いコラボだと思います。美術館の商業的・経済的利益に即効性のあるコラボだとは思いませんが、通常なかなか手が出ない高価な絵画作品がTシャツになれば、10〜20ドルくらいで子供たちでも手に入れることができる。アートに親しみをもってもらえる。とても良いことです。
 

アートがもたらす感情はどのようなものですか。

 アートは、さまざまな環境で人々にあらゆる感情を呼び起こします。それは癒しとなり、興奮と生きるエネルギーをも与えます。ビジネスシーンでは(ビジネスの種類と性質に応じて)、アートは見る人をリラックスするために展示されることが多く、展示作品を見て会話のきっかけとなったり、時には権威と存在感を示すものとしても展示されます。
 

アートxビジネスコラボの例:2015年10月オペラギャラリー・エキシビジョン、ジュエリーショーケース

 

パンデミックがもたらした変化

Covid-19パンデミックでアートシーンはどのように変化しましたか。

 パンデミックが他の業界にもたらした被害の大きさを考えると、アートシーンは概ね堅調に推移しています。アートへの需要はこの期間を通じて持続し、家で過ごす時間が増えるにつれてより多くの人々が生活を盛り上げるためにアートを必要としています。アートシーンで顕著に現れた変化は、オンラインや バーチャル空間でのアートの閲覧と購入。消費行動のこの移行は前例のないものでしたが、私たちはそれに応える準備ができていたと思います。オンライン売買で成功するための関係性を構築するための鍵は、信頼。クライアントとは、長年にわたって信頼関係を構築してきました。ですので、仮想であろうと対面であろうと、クライアントのアート購入においての意思決定をサポートする能力には自信を持っています。2020年は、誰にとっても大変な年でした。私たちのオペラギャラリーグループ全体の収益結果を見ると、マイナス20%のダメージで済みましたので、これは許容範囲と言えましょう。
 

変化に順応するために、工夫したことはありますか。

 私たちが取り入れたのは、クライアントとのコミュニケーション方法の変化。これまではイベントなどを通して直接接することができましたが、パンデミックの後はコレクターと繋がるために別の方法を取らざるを得なくなりました。例えば、メールより少ないストレスで返信がしやすいWhatsAppの使用。クライアントにとって、よりパーソナルなコミュニケーションを取ることができるので、良い結果を生んでいます。
 

パンデミックは、当然のことと考えられてきたものの価値観を覆しました。そんな不確実な時期にアートはどのような役割がありますか。

 このような激動の時代にこそ、アートは間違いなく多くの人々にとってより意味があると思います。人々の心の逃げ場や、心の解放を助けるものとなるでしょう。自分の家にアートを飾れば、癒された気分になります。私たちが住む混沌としたこの世界をナビゲートするものになり得るのではないでしょうか。
 

2019年に開廊25周年を迎えたオペラギャラリー、祝いも兼ねて4月に開催されたアメリカン・アイコン展覧会

 

アートが人生にもたらす喜びとは

アートはステファンさんにとってどのような意味を持っていますか。

 幸せそのものです。そしてこの幸せな気持ちを、人と共有することがさらなる喜びです。アートを鑑賞している人々の喜びの表情を見ると、この上なく幸福な気持ちになります。アートを通して、自分と人との熱い繋がりを感じるのです。
 

ステファンさんが生まれ育ったフランスは、芸術的表現が社会的に容易な国です。人々はどのようにアートに触れるのですか。

 中世以来の長い芸術文化、豊かな芸術史があり、創造性と表現を奨励する風土。幼い頃からインスピレーションを得るために美術館やギャラリーに気軽に通い、芸術に親しんでいます。親もアートへの理解があるので子供に教え、幼稚園では早いうちに絵の具を使った絵画を教えます。フランスは芸術文化と歴史を通して多くの巨匠からのインスピレーションを得やすい環境ですので、アートが人々の暮らしに自然に溶け込んでいます。
 

シンガポールは近代都市である一方、“豊かな文化に乏しい”との声も耳にしますが、どう感じますか。

 インドネシアやタイの歴史と同様に、シンガポールにも激動の時がありました。西洋モダニズムの受容とその狭間で、多様な文化の影響を受けたアーティストの表現力には、すさまじいものがあります。シンガポール出身のアーティストはすでに沢山います。昔は両親が銀行員や医者などの堅い仕事に子供を就かせたい思いがあったのが、今では寛容になってきました。将来的にシンガポール出身アーティストはさらに増えて、アートシーンが活性化されると思います。
 

何度も日本を訪れていらっしゃいますね。日本はいかがでしたか?

 素晴らしかったです。私は日本のすべてが好きです。人々、文化、そして特に日本料理!六本木、祭りの色とりどりの提灯、小さなお店のショー・ウィンドーまでアートはいたるところにあり、とてもカラフルでエキゾチックです。生まれ育ったパリと同じように四季があるところにも親しみを感じますし、機会があれば日本に住みたいです。また、普段はシャイな日本人が、突然心を開いた時のギャップも好きで、ぐっと来るものがあります。
 

目標はありますか?

 長期的に物事を見ないタイプの人間なので、その日に集中して生きています。だから、今やっていることを、止まらずに進み続けること。ドリームジョブに生きているからです。その上でアートを通じて、人を人種、国籍、ビジネス的な目標に関係なく、すべての人がアートを愛するようにイベントなどを通してプロモートし続けること。まだまだ仕事は山ほどあります。地域にさらに貢献していきたいです。
 

オフの日の過ごし方は?

 私はスポーツと、おいしい料理が大好き。ムエタイ、テニスとゴルフを楽しんでいます。人との出会い、友人との時間、そしてもちろん旅行中に美術館を訪れることは欠かせません。
 

■プロフィール

 
Stéphane Le Pelletier
Director, Asia Pacific Opera Gallery Singapore
 
2000年にアジア市場開拓のため、オペラギャラリーグループの創立者Gilles Dyanにプロジェクト参画の招待を受ける。アジアに縁があり、地域について知識を深めたい思いもあったことから、シンガポールでの挑戦を決めた。それ以来シンガポールに定住し、創立者とともにシンガポールだけでなく世界12カ所へのギャラリーネットワーク拡大・発展に貢献。ピカソ、ルノワール、シャガール、モネ、アンディウォーホルなどの傑作を含むギャラリー主催の美術展を多々キュレーションしたことで、オペラギャラリーの作品の品質は大きな飛躍を遂げた。ギャラリー独自のアートイベントとは別に、シンガポールとアメリカで著名な建築物のアートワークのキュレーション支援も手がける。現在、ステファン氏はアジア地域内外でのオペラギャラリーのプレゼンス向上に注力している。
HP: https://www.operagallery.com/

取材・文/舞スーリ・AsiaX編集部

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