2020年10月4日
Facebook広告におけるターゲット作成(レイヤーの活用方法)
Facebookで広告を出稿する際、誰に対してその広告を表示させるかが効果に大きく影響します。一般的には、広告マネージャの「ターゲット設定」で地域・年齢・男女を設定し、その後自社製品やサービスに関連したキーワードを入力してターゲットを保存されている方がほとんどだと思います。今回はそこからもう一歩踏み込んだ、より効果的なターゲット設定の仕方についてご紹介いたします。
以下を参照下さい。例としてラーメン屋さんのFacebook広告の一般的なターゲットを想定します。シンガポール在住、年齢層18歳〜50歳までの男女+キーワードを前提とします。
ターゲットレイヤー無しの場合
上の図の様にシンガポールを+年齢層+性別を選択+ラーメン屋に関連する「ラーメン」「餃子」「チャーハン」+10月生まれの方々をキーワードとして入力します。一般的にはこの様なターゲット設定でFacebook広告を出稿されていると思います。
複数のターゲットでレイヤーを組む場合
次に複数のターゲットを一つの広告で使用する方法について説明します。
複数のターゲットでレイヤーを組む為には上の図の矢印の箇所「オーディエンスの絞り込み」をクリックします。クリックすると、先に作成したターゲットBoxの下に新しくターゲット設定Boxが表示されます。新しく表示されたターゲットBoxに新たにキーワード等を入力する事で、複数のターゲットを一つにまとめる事が出来るようになります。
【複数のターゲットでレイヤーを組んだ場合の例】
上の図が3種類のターゲットでレイヤーを組んだ場合です。ターゲットBoxが3つに増えている事がお解りいただけると思います。
レイヤーを活用するメリット
何故複数のターゲットでレイヤーを組んだ方が効果的なのでしょうか?上の図を見るとまず一つ目のターゲットとして、ラーメン屋には直接関係のないキーワードの「刺身」「天ぷら」「寿司」「居酒屋」「日本料理」等が入っています。これは直接的なキーワードからもう一段階枠を広げたキーワードを入力しています。ラーメン好きは「天ぷら」「寿司」「刺身」等の「日本料理」が好きであろう事を想定してのキーワード選択です。
次にレイヤーを組む前と同様のラーメン屋に関連した直接的なキーワードのラーメン、餃子、チャーハンを入力しました。これにより最初の大枠のキーワード好きの中から、2番目に入力したキーワードが好きな方々だけをふるいに掛けた状態になりました。
次に誕生日のキャンペーン等で10月誕生日の方をターゲットにする事を想定して、3つ目のターゲットとして10月生まれの方々をターゲットとして選択しました。これにより最初の日本料理関連が好きで、かつ「ラーメン、餃子、チャーハン」が好きな方々で、かつ「10月生まれの方々」だけをターゲットとして保存出来るようになりました。大枠から少しずつふるいに掛ける事により、興味の対象がより絞られた確度の高いターゲット設定が可能になります。
レイヤーを組む際の注意点
複数のターゲットでレイヤーを組む場合に注意する事は、各レイヤーを組んだ後に右側のアクセルマークの下に表示される「潜在リーチ」の数を少なくとも10万人以上程度にすることです。広告予算にもよりますが、予算との兼ね合いの中、効果を最大化する為にはある程度の「潜在リーチ」数が必要になります。10万人〜25万人程度が最も効果的ですので、レイヤーを組んだ後の「潜在リーチ」数が少なすぎる場合には年齢層の幅を広げる、大枠のキーワードを追加する等で調整する事が大切です。
自社の関連キーワードを一回り大きく捉えて、より詳細なターゲット設定で効果的なFacebook広告を出稿してみて下さい。
菅 和義 (すが かずよし)
Communications Factory Pte Ltd (Founder & Social Media Guru), Hallo Pte Ltd (Founder & CEO)
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