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Facebookビジネス活用

2020年8月4日

Facebookを活用したマーケティングを行う上で最も大切な考え方とは

今回は技術的なFacebookの使用方法ではなく、Facebookを使ったマーケティングで基本となる最も大切な考え方についてみなさんにお伝えしたいと思います。
 

Facebookとは何かを改めて考える

 まずFacebookとは何なのかについて改めて考えてみましょう。この考え方を間違えてしまうといつまで経っても期待する結果が出せないままになってしまいます。
 
 こちらの「ソーシャルメディア革命」の動画をご覧ください。(※この動画は10年以上前の物に改定を加え日本語訳を付けたバージョンです。)
 

 
 ご承知の通りFacebookはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の中で最も利用者の多いプラットフォームの一つです。全世界でのユーザー数は約25億人ですが、シンガポールではどうでしょうか?2020年3月現在でのユーザー数は約440万人。利用率が高い世代は25才〜44才で、50%以上を占めています。
 
 ではInstagramはどうでしょうか?Instagramのユーザー数は約211万人。利用率が高い年代層はFacebookと同様に25才〜44才です。
 
 Facebookページをビジネスで活用する際に忘れてはならない事は、Facebookを含めたSNSはユーザーとのコミュニケーションを取る為のプラットフォームであるという事です。理解しているつもりでも忘れないようにしてください。動画でも紹介されていたように、広告を見たいと思ってFacebookを毎日閲覧している人はほとんどいません。友達や自分の好きなブランドやお店等からの有益な情報を入手したいと思っているユーザーがほとんどです。
 
 みなさんはどのようなコンテンツを投稿されていますか?プロモーションやディスカウント、商品やメニューの紹介だけになっていませんか?企業やお店の視点に立ったコンテンツは興味を持たれず素通りされてしまったり、逆に不快感を与えてフォローを外されてしまう可能性もあります。
 

『フォロワー』ではなく『ファン』である意味

 Facebookでフォロワーが何と呼ばれているかご存じでしょうか。個人のFacebookでは「友達」ですがFacebookページの場合には「ファン」と呼ばれています。
 
 ではファンとはなんでしょう?「ファン(自社のFacebookページのフォロワー)」が増えるという事は実店舗の常連さんが増える事と同じです。常連さんでも、もしお店で何か不快な事があれば二度と来店しなくなるかもしれません。フォローを外すと言う事はそれと似た意味を持ちます。Facebookは自社のブランド、お店等の「ファン」を生み出すことができる自社メディアとして活用できるプラットフォームです。コンテンツを作る際は企業視点ではなく市場視点で考案するようにしましょう。企業が売りたい事や、物ではなく、市場が欲している情報をコンテンツ化して投稿する。これを繰り返す事が成功への鍵となります。

 

プロモーションやオススメ商品、メニューなどは投稿してではダメなの?

 集客や売上を増やす為には沢山投稿をするのがお勧めです。ただし、そればかりを投稿しないことが重要です。ディスカウントやプロモーションを投稿する場合は、それ以上に親密度をが高められるコンテンツも投稿する事。その2つのバランスを取ることでプロモーションによる集客も出来、プロモーションがなくても来店してくれる言葉とおりの「ファン」も獲得出来るようになります。
 
 以前コラムで書いた様にプロモーション等でしっかりしたターゲティングをしてFacebook広告を出稿する事は大切です。しかし、直接は集客に繋がらない投稿(例えば社員紹介やお店の裏側紹介等)でも広告は出稿して行くことをオススメします。そうする事で「ファン」との親密度がどんどん増していき将来的に来店につながるフォロワーをキープ出来るようになります。
 
 プロモーション広告は短期集中型、その他の広告はじわじわと「ファン」との親密度を高める長期戦略型。この2種類を使い分けましょう。短期集中型の広告は「いいね」等も増えますが広告やプロモーションが終わってしまうと水が引くようにユーザーからのリアクションは激減しますし、その方々が後に実際の「ファン」になってくれることは少ないはずです。なので、それとは別の長期戦略型のコミュニケーションを行うことで親密度が高めることができれば、自然とリアクションは増えていきます。(個人の投稿にいいねを毎回付けてくれている友人は本当に気心の知れた友人だと思います。それと同じ様な「ファン」をコンテンツで増やすことが出来るようになります)
 
 
 「Facebookは実社会を写す鏡」とも言われます。迷った時には実店舗のお客様の事を想像してコンテンツを作ってみて下さい。お客様が欲するコンテンツをFacebook広告でお届けする!
 
 次回はプロモーション等で大量についた「いいね」やリアクションをしてくれた方々、そしてそのコンテンツにアクセスした方々をその場限りではなく本当の「ファン」になってもらえる手法について説明します。
 


菅 和義 (すが かずよし)
Communications Factory Pte Ltd (Founder & Social Media Guru), Hallo Pte Ltd (Founder & CEO)
 
Facebookでの集客・ターゲティング、お悩み等に関しては以下のEメールまでお気軽にご相談下さい。
ksuga0922@commfactory.mygbiz.com

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