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Facebookビジネス活用

2019年9月25日

第26回 Facebookで行うキャンペーンの企画ポイントについて

 単なるディスカウントや 1 for 1などのお得感を押し出したインセンティブ型のキャンペーンは、企画する側が清水の舞台から飛び降りる程の割引きのつもりで行っても、上手く行かない事が多いのが現状です。シンガポールはセール大国ですので、50%OFF程度の割引率では市場を動かす事は難しいのです。そういうわけで、今回はFacebookページのファン数が増えていたり、実店舗への集客を目的にキャンペーンを企画・実施される際のポイントについてお伝えします。

 

 重要なのは企業目線ではなく、市場の目線に立ってインセンティブを決める事。自分が身を切る率で判断せずに、どれだけお得感が得られるかを基準にインセンティブを設定しましょう。一例として、50%OFFではなく、同コストの品物を参加条件を決めて、無料にする。半額とタダでは感じ方に大きな違いがあります。お得感や欲しいという感情などのインセンティブを、どれだけインパクトを持って告知出来るかが、第一のハードルです。

 

 次に大切なポイントは、インセンティブ以外の参加モチベーションを設計する事。数年前に日本のクッキングスクールが、オムライスの写真コンテストを実施して大成功しました。このキャンペーンのインセンティブは、参加者から抽選で100名にカゴメ商品詰め合わせセットが当たるというもの。そして成功のポイントになったのは「トマトケチャップで大切な人へのメッセージを描こうフォトコンテスト」とし、料理好き主婦層にターゲットを絞った事、日頃作ってあげている家族や大切な人へ何かを伝えられるチャンスとなる機会を作ったことにあります。また投稿された写真をホームページに公開して、各写真にFacebook連携の「いいね」プラグインを導入した事も奏功しました。

 

 まさに単なる景品目的から、メッセージを伝えたい、面白そう、投稿写真に他の方からのリアクションももらえるなど参加モチベーションの設計が上手く行って、主婦層から支持を集めて成功した事例です。この様な形のキャンペーンには、次に繋がるポイントもあります。応募する場所をFacebookのタイムラインにする事で投稿者の友達に拡散できる。ホームページ掲載+プラグインで友達以外の方からのリアクション、拡散も期待できる。参加者、ホームページの写真掲載タブなどへの訪問者をターゲットとして保存できる。それらのデータを活用して将来的なキャンペーンの企画、プロモーション時のターゲット告知などメリットが沢山あります。いつもより少し考える時間は必要ですが、インセンティブに加えて参加モチベーションが出る企画をしてみてはいかがですか?

web325_IMG_6803著者プロフィール   

 

菅 和義

Communications Factory Pte Ltd
(Founder & Social Media Guru)

 

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▶https://commfactoryfb.amebaownd.com/

 

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