シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第3回 デモトレードで練習しよう(後編)

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2017年5月31日

第3回 デモトレードで練習しよう(後編)

会社の給料もなかなか上がらないし、老後にちゃんと年金がもらえるのか心配……お金に関する不安は多くの人が抱えているはず。このコーナーではM&R Partnersの三方麻琴氏が、初心者の人にも分かりやすいよう資産運用のポイントを解説、 実際に利益を出すまでの手順についてレクチャーします。

勝率40%でも利益は出せる。
それまではしっかり練習!

編集I:今回は利益を出すことができましたが、決算発表以外でも何か突発的な出来事が起きて株価が暴落することもあり得ますし、勝率100%を達成するのはほぼ不可能なのではないかと思います。中長期的に見たとき、どういった考え方でトレードに臨めばいいのでしょうか。

 

三方:きちんと損切りしながら利益を積み重ね、トータルで勝つという考え方が必要になります。具体的に私のスクールでは、利益と損切り額の比率が2:1になるようなトレードを徹底するよう指導しています。例えば、株価が100ドルの時にエントリーした場合、110ドルになったら利益を確定、95ドルになったら損切りをするということです。このルールを守ってトレードすることで、勝率40%でもトータルで見ると利益を出すことができるのです。

 

編集I:勝率40%!負けるトレードのほうが多くても利益を出せるって、ちょっと意外です。目先の株価の動きに惑わされず、一貫性のあるトレードで着実に成果を出すことが大事ということですね。

 

三方:はい。トータルで勝つためには実際にお金を使ってトレードする前にしっかり練習することが大事になります。私が紹介しているルールはシンプルですが、実際にやってみるとなかなか損切りができないということも多いのです。

 

編集I:その場のスリルを求めて投資するのではギャンブルと変わりませんよね。きちんとしたトレードをするためには、やはりある程度の訓練が必要ということでしょうか。勉強になります。

 

トレードの記録を残し、検証しよう

三方:自分がどのタイミングでエントリーし、どこで決済したか記録を残すことも大事です。トレードの履歴を見直していくうちに、自分はどんな場面で失敗することが多いのか、その人の癖や弱点も見えてきます。同じ失敗を繰り返さないよう、次回以降に過去の経験から学んだことを役立てるのも、トレードの上達には欠かせません。私のスクールでは取引履歴の管理ツールも提供しており、過去のトレードを検証するのに役立てることができます。

 

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トレードの結果を表にすることで、自分の癖も見えてきます。

 

編集I:十分な知識や経験もないのに、大儲けしようとしていきなり大金をつぎこんで損失を出してしまったり、我流で続けて変な癖がついてしまったりといったことは避けたいですよね。

 

三方:そうですね。トレードの考え方や練習の仕方について学ぶことは大事です。
2回に渡ってデモトレードについて説明してきましたが、次回は本番の取引に挑む前の準備についてお話したいと思います。

 

編集I:それまでにしっかり復習、練習しておかないといけないですね。次回もよろしくお願いします。

 

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今回のまとめ

◆企業の決算日前には一度決済を
決算の内容によって、その企業の株価が大きく上下することはよくあります。大きな損失を出さないよう、決算発表日前には一度決済したほうが安全です。

 

◆勝率40%でもトータルで利益は出せる
利益と損切り額の比率が2:1になるよう徹底すれば、勝率40%でも利益を出すことができます。自分のトレード内容について検証しつつ、練習することが大切です。

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M&RPartnersの三方麻琴氏が運営する、年間運用利回り24%以上を目指すトレードスクールです!株式初心者の方から実践者の方まで、会員用Webサイトにて動画でわかりやすく学び、実践できるものになっています。メールによるサポートもあるため、不明点については三方講師に質問し、解決できます。詳細はこちらから http://america-stock-mmc.com/HP

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.322(2017年6月1日発行)」に掲載されたものです。

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