2017年6月23日
第4回 本番のトレードに向けて準備しよう
会社の給料もなかなか上がらないし、老後にちゃんと年金がもらえるのか心配……お金に関する不安は多くの人が抱えているはず。このコーナーではM&R Partnersの三方麻琴氏が、初心者の人にも分かりやすいよう資産運用のポイントを解説、 実際に利益を出すまでの手順についてレクチャーします。
第2回および3回では、デモトレードの方法や利益を出すための考え方について解説しました。今回は口座開設の方法など、実際にトレードを始めるにあたって、どのような準備が必要なのかを説明します。
編集I:デモトレードでしっかり練習しつつ、今回は本番のトレードに向けてどのような準備が必要なのか、チェックしていきたいと思います。
トレードを行うにあたっては、まず口座を開設する必要がありますよね。シンガポールで米国株を扱っている銀行・証券会社はどのくらいあるのでしょうか。
三方:シンガポールの銀行のほとんどで、米国株の取引ができます。銀行の場合、DBS、UOB、OCBC、スタンダードチャータード銀行、シティバンクなどで預金口座とは別に投資用の証券口座を開設することができ、取引を行えるようになります。証券会社では、TDアメリトレード、フィリップス証券、リム&タン証券などがあります。
編集I:各社でサービス内容もさまざまなのではないかと思います。選ぶ際のポイントについて教えてください。また、実際に投資する金額によって、最適な銀行・証券会社は変わってくるのでしょうか。
三方:選ぶ際のポイントは、手数料の安さと、トレードツールの使いやすさの2点が挙げられます。特に初心者の場合、少額から始めることが多いと思いますので、取引の最低手数料がなるべく安いところを選びましょう。
今回の予算は3,000Sドルなので、最低手数料が安いスタンダードチャータード銀行で口座を開設したいと思います。
スタンダードチャータード銀行で口座を開設するためには、パスポート、ビザ、住所証明(直近3ヵ月以内の通信料請求書、水道光熱費請求書、銀行明細のいずれか)が必要です。支店でTrading Accountの開設を希望すると、上記の書類の提示が求められます。続いて申込書への記入が求められるので、指示に従って記入してください。また投資に関する職歴や学歴、経験(日本やその他の国での投資経験でもOKです)を問われる質問票への記入も求められます。いずれもないと答えてしまうと、口座開設を拒否される場合があるので注意が必要です。