伊予銀行（Iyo Bank）　既存顧客のフォローや船舶ファイナンスで、地元愛媛や日本の活性化に貢献する

強みの船舶ファイナンスで日本に投資を呼び込む

同行の強みの1つに、船舶ファイナンスに関する豊富な経験とノウハウがある。同行が本店を置く愛媛県は、船舶を所有して海運企業などに貸し出す船主会社が多い地域として知られており、世界的に見ても、海運業が盛んなギリシャや香港に匹敵するほどの知名度があるという。同行の貸出金のうち約14％がこれら船主を含む海運関連企業向けで、この割合は国内の地銀の中でもトップレベルであり、同行はこの船舶ファイナンス業務で他金融機関との差別化を図る。

シンガポールではギリシャや香港と同様に海運会社にとって税制面でのメリットが大きい。また、その立地優位性からシンガポールには世界の海運会社が集まっており、一大海運ハブとしてのプレゼンスは高い。そのような中で、同行の強みを活かし日本の海運会社のみならず、シンガポール地場、外資系海運会社向けの船舶ファイナンス業務にも取り組む考えだ。

同行が掲げているのは、地元への貢献はもとより、お客様の事業に貢献できる仕事をすること。今後は海運関連企業を中心に、年間約10社ずつを目標に顧客を増やしていく方針。日系企業のASEAN進出における支援業務、強みとする顧客に密着したきめ細かなサービスや船舶ファイナンス業務に取り組む。