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新規進出企業レポート

2017年5月29日

伊予銀行(Iyo Bank) 既存顧客のフォローや船舶ファイナンスで、地元愛媛や日本の活性化に貢献する

顧客のASEAN進出をサポート

愛媛県松山市に本店を構える伊予銀行は、2016年12月にシンガポール支店を開設した。進出の決め手は、日本側で取引がある既存顧客のASEAN地域への進出が増えたことだ。シンガポールを選んだ理由は、域内のハブであり新製品・サービスのショーウィンドウとしての役割を担っている点や、地理的にアジアの中心に位置し、周辺のASEAN諸国への移動が約3時間圏内と便利で、各国に拠点を置く顧客をフォローしやすい点が魅力だったからだ。

 

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シンガポール支店 支店長 佐賀山 隆氏

 

日本国内では、地元である愛媛県だけでなく、瀬戸内海周辺の10府県をメインエリアに、13都府県に店舗を配置している同行。現在は顧客の約250社がASEAN地域に、そのうちの約40社がシンガポールに進出している。これらの顧客が求める資金ニーズなどに対し、より身近な距離でサービスを提供したいと考え、駐在員事務所ではできない預金や貸出などの金融サービスが提供できるよう、支店の開設を決めた。

 

日本国内では、少子高齢化による地域経済の縮小など、経営者を悩ませる課題が山積している。海外進出する企業が増える中、人件費などのコスト削減に加え、販路開拓や新規事業の創出などそのニーズは多様化している。同行の取引がある企業でも、海外進出で新たな市場を開拓しようと挑戦している場合が多い。そこで同行では資金面でのサポートだけではなく、会計士や経営コンサルタントなどの専門家とのネットワークを活用し、海外進出や海外での販路拡大に伴う各種相談業務にも力を入れている。

 

一方、ただ進出を促すのではなく、顧客のニーズを引き出し、進出の是非を含めてその企業にとってより良い方策を共に考えていく姿勢も大切にしている。個々の顧客に寄り添う地銀ならではの丁寧なサービスをシンガポールでも提供している。

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