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シンガポールで実践!英語プレゼン

2017年4月25日

グローバルで評価されるプレゼンとはどんなもの?

~プレゼンはライブでありショーである~

ジョブズのプレゼンを例にとってみましょう。「2年半もの間、私はこの日を待ちわびてきた」、「数年に一度、全てを変える革命的な製品が現れる。本日、革命的な新製品を3つ発表します」と期待感を見事にくすぐっています。このように、聞き手の感情にどう訴えるかを考えてプレゼンを設計したいものです。

 

3つめは、何よりも自分が楽しむことです。グローバルシーンでは、仮にビジネスプレゼンであっても、聴衆は多かれ少なかれプレゼンを楽しみたいと思っています。そのための大前提は、話し手が楽しそうに話すことです。だからこそ、英語プレゼンでは表情やボディランゲージを用い、話し方に抑揚も効かせて生き生きと語ることがより重要視されるのです。

 

これら3つの要素を包括するコンセプトは、「プレゼンはライブであり、ショーであると理解せよ」ということ。前述のTEDプレゼンにせよ、マックワールド・プレゼンにせよ、話し手は聴衆を楽しませるため、何度も何度もリハーサルをしていると聞きます。そして当日はそのショーを自ら楽しみながら、ステージで演じ切るのです。もちろん多くのビジネスプレゼンでは、そこまでの大きな舞台は用意されませんが、要素としてはそのまま適用できるはずです。「巻き込む」「感情に訴える」「楽しむ」を肝に銘じて、グローバルシーンで賞賛されるプレゼンテーションを実現してください。

 

本コラムの著者西野氏からのメッセージビデオはこちらから。

 

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プロフィール
320web_Nishinosan_130623_1西野 浩輝 マーキュリッチ株式会社 代表取締役 Chief trainer

米テンプル大 Executive MBA(経営学修士)、大阪大学大学院 工学科専攻修了。リクルート在籍中に部門初のMVPに2度輝くなど、トップ営業として活躍。その後、世界最大の教育コンサルティング企業アメリカン・マネジメント・アソシエーションにヘッドハンティングされ、4年半トップ営業であり続けた。2003年にプレゼンテーション専門のコンサルティングを行うマーキュリッチを創業し、10数年に渡って5万人近いビジネスパーソンを指導。一部上場企業の経営者から新人まで対象層は幅広く、顧客数は300社を超える。「プレゼン力はフィードバック力」のコンセプトのもと、受講者の分析力・フィードバック眼を鍛えることを通じて、短期のトレーニングで成果を実現する。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.321(2017年5月1日発行)」に掲載されたものです。

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